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ダメな2割を何とかしよう

株式会社フェイスホールディングス/代表取締役社長/小倉 広
88年リクルート入社。商品企画、編集記者を経て組織人事コンサルティング室課長。ソースネクスト(現東証一部上場)常務取締役を経て現在。著書に『上司は部下より先にパンツを脱げ』『あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール』『マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本』がある。2月に『ビジョナリーカンパニーへの教科書』を発刊予定。

こんにちは!フェイスホールディングス代表の小倉広です。今日は皆さんのチームに必ず1人はいる「ダメなメンバー」への対処法をお伝えします!

「一緒に日本一を目指します!」チームのビジョンに熱く共感し、達成を約束したはずの熱いメンバー。しかし、そんな彼が遅刻や早退を繰り返し、真剣に仕事へ取り組んでいる素振りがまったく見えなかったとしたならば…

彼を「同じ行き先のバス」に乗る仲間として助けるべきなのでしょうか?

仲間と認めるか否かは「言葉」ではなく「行動」で判断されるべき。彼は口先だけの嘘つきと仲間から判断されるでしょう。つまり「同じ行き先のバス」に乗る仲間ではない、と判断すべきなのです。

「勝つ意欲はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは勝つために準備する意欲である」。著名なバスケットボール監督である、ボビーナイトの言う通りなのです。

しかし、リーダーや仲間たちは迷うはずです。なぜならば彼の言葉だけは変わらずに「日本一を目指したい」というものだから。もう一度チャンスを与えたい、リーダーのあなたやメンバーたちはおそらくそう思うことでしょう。

その通り。ぜひチャンスを与えてあげてください。ただし現状の彼が口先だけの嘘つきであることをきちんとフィードバックをしてからチャンスを与えるようにして下さい。そして「言葉」ではなく「行動」でビジョンに対して誠実になることを約束させるのです。

チームのメンバーは優秀な者だけではありません。どんなチームにも『2・6・2の法則』は必ず当てはまります。優秀な2割と普通の6割とダメな2割に分かれるのは自然の法則です。

そこでダメな2割を切り捨ててもまた別のダメな2割が出てくるだけ。チームリーダーの役割は、この2割が常に存在することをあたりまえのことと受け止めて、ダメな2割を切り捨てずにレベルアップさせていくことなのです。

間違ってもこのように考えてはいけません。「こんなメンバー早くいなくなってくれないかな。こんなダメなヤツを押しつけられていい迷惑だ」と。もしそう思っているとしたら、あなたはリーダー失格です。その気持ちのままでは絶対に強いチームは作れない。

「今いるメンバーがベストメンバー」「メンバーの入れ替えは絶対考えない」
そう決意して初めて、メンバーが少しずつ育ち始めるのです。

ダメな2割にどう対処するか。リーダーが試される1つの試練です。

今回のポイント

「口先だけの『勝つ』覚悟を認めずに『準備する』行動で判断しよう」
「ダメな2割の入れ替えを絶対に考えず、彼らを育成する決意をしよう」

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上司は部下より先にパンツを脱げ,マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本,チームのルールの著者であり新聞雑誌に多数連載を持つ人気コラムニストが自らの体験と成功事例で教科書に載ってない人の育て方や組織作り等目からウロコのノウハウ満載コラム
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