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これから面接を受ける方へ

人気メルマガ「【全力マネージャー】マネジメント1000本ノック」筆者:俣野成敏
1971年北九州市門司港生まれ。東証一部上場企業でサラリーマンとして勤務しつつ、悶々とした日々を過ごす。海外赴任中に社内起業制度が設立され、背水の陣でベンチャーを創業。約2年で功績が認められ、事業は独立法人化。そのまま関連約100数社の現役最年少の役員に就任。事業8年目を迎える来年度には、年商10億円を視野に入れて着実に積み上げる。

年間100回単位の採用面接や従業員面談をこなした結果、思うことがあります。誤解を恐れずに一言で表現します。

気に入られようとすると、気に入られない。

なぜか?気に入られようとすることは、相手に合わせようとする事だからです。これは、何も協調性のような話を指しているのではありません。

例えば、面接。面接で面接官の知りたいことは、以下の2点だけです。

(1)これまで何をしてきたか?
(2)これから何をしたいのか?

質問が形を変えるのは、もちろん話の流れもあるのでしょうが、質問する側が飽きてしまうという要素も強いものです。

相手に合わせようとすることは、相手の得意分野に入り込んでしまうという可能性があります。応募者のパーソナリティについて聞きたいのに、相手の得意分野に「私は知っています!」というスタイルで飛び込んでしまうのは土足で人の家の玄関を上るようなものです。「どれだけ知ってるの?」ってボロが出るまで突っ込まれます。

自分の面接ですから、自分について語るべきです。相手もよく判らない、職種とは関係ないことで構わないですし、今の自分の等身大を表現します。

例えば、販売員募集なら、こんなことでも自分の特徴です。
(もちろん、嘘は困りますが…)

・笑顔だけは、誰にも負けません!
・掃除だけは、任せてください!
・この会社を私が元気にしてみせます!

自分では当たり前過ぎて、言うのもどうかなと思うこと。それがあなたの「特徴」です。

正直に告白すると、面接官が履歴書で見ているのは、以下の2点だけです。

(1)常識があるか?
(2)質問のきっかけとなる特徴はあるか?

それと、面接を受ける際、緊張するのは分かりますが、明らかに早く切り上るそぶりはNGです。入社する事が目的ではなく、あなたの活躍の場です。

自分の特質や希望とは合わない所に間違って入社したら、時間の無駄です。面接というのは、立場は対等なのですから、会社に何も質問がないというのは自分の時間を大切にできない人ではないかと思われます。

あなたも相手の会社を判断するのです。面接の前に、以下の質問に答えられる様にしておいてください。

「この面接の前に、あなたは何か準備をしましたか?」

今回のポイント

結局、自分を大切にできる人が面接にも強い。
自分を大切にできる人は、己を知り、相手を知る。

■全5回の執筆を終えて・・・
早いもので、5回の連載もアッという間に最後となりました。ビジネスの発想を向上させるには、長期的な視点が必要です。まぐまぐから発行中のメルマガ【全力マネージャー】では、社内マネージャー教育用の題材をメインとしながら、経営の現場から発想するあなたのマネジメント脳を活性化させる視点や質問を用意しています。ぜひ、またメルマガでお会いしましょう。
(俣野 成敏)
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