パクるが勝ち!
こんにちは!フェイスホールディングス代表の小倉広です。今日は、ビジネスのアイディアや戦略、プロモーションなどを短期間に成功させる大いなるコツ、「パクり」についてお伝えします。「パクり」は恥じゃない!詳しくは以下!
「まるパク上等!」
我がフェイスグループにおけるマーケティング会社、フェイスマーケティングの壁に貼ってある標語です。
我がグループ全体の広告宣伝、販促などのマーケティング活動を一手に引き受ける同社は設立わずか1年の若い会社。立ち上げた当初は、社長をはじめメンバーのほぼ全員がマーケティングに関するド素人の集団でした。
そんな彼らに私が与えたアドバイスはたった一言、「いいと思うものをどんどんパクる」こと。恥ずかしがらず、効果を上げている先達の知恵をそのまま拝借し、一刻も早く彼らに追いつくことを至上命令として課したのです。
それ以来、ネットサーフィンをしながら「これは!」と思うページを見つけるとすぐに彼らへURLをメール送信。「うまいなぁ…」と思うメールマガジンを見つければすぐにそれを転送し、私のもとへ届く「ドキッ」ときたDMをそのまま手渡す。ことあるごとにパクりのネタを彼らへ提供し続けました。
その場合、下手に自分流にアレンジしてはいけません。どうせならそっくりそのまま型を借りてきて、そこに自社の内容を流し込むのです。
ものごとの習得の順番を表わす「守・破・離」という言葉があります。「守」とはお手本をなぞり型を覚えること。「破」とはその手本を少しアレンジして破ってみること。「離」とは手本から完全に離れ独自のやり方へと飛翔するこ
と。一流の技術者であっても最初は「守」、つまりお手本を忠実になぞることから始めるものです。
そもそも創造とは模倣の組み合わせでしかありません。よその業界、商品で活かされている良い知恵を自分の業界、商品に取り入れてみる。他社の優れた商品を組み合わせてみる。そこから創造や革新が生まれるのです。
我がフェイスマーケティングは、模倣を繰り返すうちにアッという間にノウハウを蓄積。今では逆に他社からパクられ、ノウハウを問い合わせされるほどになりました。
リーダーであるあなたの仕事は24時間チームのことを考え、あらゆるところでヒントを探すことです。買い物中も、レストランでの食事中も、テレビを見ている時も、新聞を読んでいても、あらゆるところにヒントは転がっているはずです。
「これはおもしろいな」と思ったら…。次に必ずこう考える癖をつけてください。「うちのチームでパクるとしたらどうなるかな?」と。
創造は模倣から始まるのですから。
創造は模倣から。何事もまずは『守・破・離』の『守』を大切にしよう
自分のチームでパクるとしたらどうなるか?と考える癖をつけよう
思い通りに動かないメンバーを抱えながら、上司の無理難題に応えていく。そんな辛い立場のリーダーを応援するのが私の仕事です。思えば私自身リーダーの立場があがる度に、悩み苦しみ、困り果ててばかりいたように思います。そしてそのもがくような体験の中からあるべきリーダー像を見つけ出したのです。本連載でお伝えしたリーダーの姿はまだまだほんの一部です。まだまだ伝えたいことがたくさんある。興味を持たれた方はぜひ私のメールマガジンをお読みいただきたいと思います。皆さんがリーダーになって良かった!と思われることを願って。
- この発想術に関連した小倉氏の音声解説が聞ける! 『部下の人生のビジョン知ってますか?』音声ダウンロードはこちらから。
- ◆小倉氏の著書もあわせてチェック! 『あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール』(明日香出版) 詳しくはこちらから。