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緊急でない重要事項

株式会社フェイスホールディングス/代表取締役社長/小倉 広
88年リクルート入社。商品企画、編集記者を経て組織人事コンサルティング室課長。ソースネクスト(現東証一部上場)常務取締役を経て現在。著書に『上司は部下より先にパンツを脱げ』『あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール』『マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本』がある。2月に『ビジョナリーカンパニーへの教科書』を発刊予定。

こんにちは!フェイスホールディングス代表取締役の小倉広です。今日は皆さんが長期的に成功するために「最も大切なこと」をお伝えします。それは「最も大切なことを最も大切にすること」です。え?何?わからないって?詳しくは以下!

多くのリーダーの手帳に書いてあるスケジュールは、次のうちのいずれかだけです。

「会議」「顧客訪問」「打ち合わせ」など。誰か他の人と会う「緊急かつ重要事項」しか書いていない。それ以外の「緊急でない重要事項」は手帳に書いていないのです。

ところが、この「緊急でない重要事項」をどれだけやったかであなたの人生が決まるといえる。あなたが「緊急でない重要事項」を行うほどに「緊急かつ重要事項」が減ってきて、ゆとりがあって夢へと近づく、理想の毎日へと変わるのです。

逆を言えば、あなたが「緊急かつ重要事項」だけに忙殺され「緊急でない重要事項」に時間を割かない限り、永遠にゆとりある理想の毎日はやってこないということです。

どうしようもなく襲ってくる「緊急かつ重要事項」の内容が主に「火消し」や「生活の糧」だとしたら、「緊急でない重要事項」の内容は「将来への投資」や「問題を未然に防ぐ予防活動」です。具体的には…

同僚や家族との人間関係づくり/学習や自己啓発/健康促進と運動/仕事の改善や革新/マニュアル化やフォーマット化/新商品開発/戦略立案や共有/ビジョン・目標の改定と共有、などなど。

どうですか?これらを行うことをイメージしただけで、理想に近い、豊かでゆとりあるあなたの人生がクッキリとイメージされたのではないでしょうか。

あなたがすべきは、まずこれら「緊急でない重要事項」を具体的に「やることリスト」として手帳に書き出すこと。そしてそれらに日付と時刻を定めて手帳の日程欄にスケジュールとして記入することです。

少しでも理想の未来に近づくためには、「緊急かつ重要事項」よりも優先して「緊急ではない重要事項」を先にスケジュール化することが肝心。そのためには時間の縛りが無い事柄に、あえて締め切りを設けて曜日と時間を特定させなくてはなりません。

たったこれだけの変化で、あなたの人生はガラリと変わっていくことでしょう。「緊急ではない重要事項」を1つずつクリアしていく度に人は深い充実感とやすらぎを感じることができるからです。それはまさに人生が変わることを意味します。

しかし一時的に、これは大変しんどい毎日になります。なぜならば「緊急でない重要事項」を行うことで「緊急かつ重要事項」が減っていくのには多少の時間差が発生するからです。

つまり当面の間は「緊急かつ重要事項」は減らないままに単純に「緊急でない重要事項」だけが付加される。つまりこれまで以上のオーバーワークになるからです。

しかしそこを乗り越えたときに、あなたの人生が変わる。理想の毎日がやって くるのです。

今回のポイント

緊急でない重要事項」を「緊急かつ重要事項」よりも優先しよう
そのために締め切りの無い「緊急でない重要事項」に日付を入れよう

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上司は部下より先にパンツを脱げ,マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本,チームのルールの著者であり新聞雑誌に多数連載を持つ人気コラムニストが自らの体験と成功事例で教科書に載ってない人の育て方や組織作り等目からウロコのノウハウ満載コラム
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