次に、あなたを尊重しよう
みなさんこんにちは。プロフェッショナル・コーチの吉野実岐子(よしのみき)です。不快指数の高い時季ですが、元気にお過ごしですか?
さて先週、みなさんに以下の問いをお渡ししました。
『先ず、あなたが幸せであるには、どうしたらいいか?』
今期の目標達成でも、プロジェクトや組織の成功でも、家族の幸せでもなく"あなた個人の幸せ"について、考えを巡らせてみて、いかがでしたか?
「どんな状態を幸せと呼ぶか」「幸せへの次の一歩は何か」、この2点だけを見ても、みなさん、それぞれに違う答えをお持ちかと思います。
"Make a difference" を持ち出すまでもなく、人は生まれつきそれぞれ違う存在として生まれ、声や体つきも、価値観や嗜好も、全て異なります。
同様に、人により幸せは異なり、幸せへのアプローチも人により異なります。だからこそ、以下のように思う方も、いらっしゃるでしょう。
『自分の幸せを追求するなんて、エゴ。苦しんでこそ、人は成長する』
『幸せにロハスに生きる、なんていって、若いのに引退する人。現実逃避だね』
『事業として成り立ってから、社会貢献や地球環境を考えるのが、筋です』
今日食べたランチのメニューが誰かと違っても、嗜好の違いだからと、気に留めない方が多いでしょう。でも、"あなた個人の幸せ"だと、違いを尊重できない方は、残念ながら多くいらっしゃるようです。
他人と自分を比較すると、これでもか、というくらいに違うため、驚くことでしょう。違いは、オリジナリティであり、価値です。比較して、出てくる違いの中には、スキルや時間給の違いも含まれるでしょう。これらは、市場価値を考える際、必ず出てくる項目の1つです。
難関とされるスキルを会得していれば、それが、大胆に変化を刻んでくれる違いのように見えるかもしれません。一方、「一度見たら、顔を忘れない」そんな特技は、市場価値という観点からは、些細な違いに見えるかもしれません。
そんな中、あなたが"あなた個人の幸せ"を生きようとすると、それは思いの他、大変かもしれません。
だからこそ、まず、あなたがあなたを尊重し、あなた自身を幸せに導くことを厭わないで下さい。
自分を尊重して生きる方は、それが、いかにリスクを伴う、チャレンジングな行為かを、全身で知っています。だからこそ、その時、あなたは他人を全身で尊重できるのではないでしょうか?
尊重の先に、対話が生まれ、違いを生かし合うことを決してあきらめない誇りと、生かしあった先の、クリエイティブな調和が、あなたの周囲に立ち上がるのではないでしょうか?
そうした環境を創れる人の市場価値が、低いことなど、あるでしょうか?