あなたの市場価値を高める ビジネス発想術「自分の市場価値を高めたい!」と思ったことありませんか?まずは正しい考え方を身に付けることから始めましょう。本物のビジネス発想術を知り尽くした“仕事のプロ”が毎週登場し、みなさんにとっておきの秘訣を伝授します!

本質を意識する

日本総合コンサルティング/北野会計事務所 税理士 吉田俊也
富山県出身の35歳。京都大学法学部、同法学研究科を経て総理府(現内閣府)入府。その後(株)東京リーガルマインド執行役員、(株)名学館観音寺町校講師を勤めた後、2002年より現職。税務会計にとどまらず経営全般に関する計画策定やその実践に関するコンサルティングを積極的に展開。多岐の分野にわたるセミナー講師も歴任。著書『「自分時間」のための段取力』(文芸社)、同名のメルマガも好評発刊中。

皆さんこんにちは!『「自分時間」のための段取力』著者の吉田です。第4回の今回は、「仕事の本質」について考えてみましょう。

日々の仕事の中で上司やお客様からの指示を受ける場合、その指示の種類はおよそ次の2つに分かれます。

1つは「仕事の目的や納期だけを指示される」というケース。

そしてもう1つは「仕事の進め方や手順まで細かく指示される」というケース。
前者は細かい方法や進め方に関する具体的な指示がないので、「やり方は自分で考えるように」と、突き放された感覚を覚えるかもしれません。

これに対して後者は、一見すると「部下想い」の上司が思い浮かびそうです。
が、果たして実際にそうなのでしょうか?

経験のない仕事に臨んだとき、きっとあなたは「具体的な指示が欲しい!」と思うことでしょう。もちろん、最初から自分なりの方法でできるほど仕事は易しくないもの。よって、最初は方法や手順をしっかりと教わることが大切だと言えるかもしれません。

しかし、これが2回目以降も続くとなると、話は別です。

おぼろげながらでも全体像が頭に描けるような仕事の場合には、具体的な方法論は自ら考える姿勢が大切です。

細かく指示を受けると、確かに間違いは減るでしょう。指示を出す上司としても、とにかく言った通りにやってもらえばいいのですから気は楽でしょうね。

しかし、「言われた通りにやる」→「考えずにやる」→「よく似たことにも応用が利かない」→「結局長い目で見ると非効率…」という図式が成り立つとすれば、早い段階から自分なりの工夫で先に進むという「試行錯誤」があってもいいのではないでしょうか。このことがあなたを大きく成長させてくれるのは間違いありません。

ただし、その場合に大切なのは「本質」を見失わないこと。

仕事には必ず「目的」があります。その目的を達成することが仕事の本質。やり方にこだわるのではなく、目的を意識するのです。目的が分かりにくければ「なぜそんな指示を受けたのか」「その指示で何を達成することが求められているのか」と自問自答してみましょう。それでも分からなければ、それは指示者に確認しなければなりません。

また、指示する側に立ったときには、これらのことがより重要になります。場合にもよりますが、仕事の目的はしっかり伝え、その進め方は他者に任せるという指示が最も優れた指示であることが多いものです。

逆に、目的を伝えずにやり方ばかりを伝えるのは「戦略なき戦術」であり、「根治療法ではなく対処療法」です。ぜひとも避けるべきことだと心得ておきましょう。

今回のポイント

仕事の本質を見極めよう!
そのためには、自ら考える姿勢を失わないように!

吉田氏のメールマガジン
1日24時間のうち、あなたの「自分時間」は何時間ありますか?少し意識をするだけで、「仕事時間」を「自分時間」に変えることができるとすれば?その「少しの意識」を呼び起こすお話がこのメルマガです。
メールアドレス:
規約に同意して