「論理的に」考える
こんにちは、メルマガ「最強仕事術マガジン」の発行者、鈴木優也です。あなたの市場価値向上を目指し、「ビジネスに役立つ思考法=目的志向の思考法」をご紹介するコーナー、今週は第4週目になります。
今週は「論理的に考える」、いわゆる「ロジカルシンキング」に関するお話です。
さて、先週までの記事をお読みになって下さったあなたは、「目的志向で」「戦略的に」「ゼロベース」で考えられるようになってきているはずです。
実は、ここで初めて「論理的に考える」ための準備が整ったと言えるんです。ただ「論理的に考える」だけでは非常にムダが多く、「目的に向けた戦略的思考」のためのテクニックとして、「論理的に考える」ことを使う必要があるのです。
一方、先週私は「世界はそんなに単純に出来ていないのです」とお伝えしましたが、その複雑な世界を、私たちがなんとか理解できるものとして捉えるためにも、テクニックとしての「論理的思考」が必要なんです。
世界を、ビジネスを、あなたが整理し、理解し、人に伝えられるようになるためには、感覚的な考えを排し、「論理的に考える」必要があるわけですね。
では、「論理的に考える」とはどういうことなのか?
論理的思考法=ロジカルシンキングには諸説ありますので、「目的に向けた戦略的思考」を念頭に置いて、ぜひ色んな書籍などをお読み頂きたいのですが、ここでは代表的なテクニックとして「ロジックツリー」についてお話したいと思います。
あなたは「ロジックツリー」をご存じですか?ロジックツリーとはカンタンに言うと、「なぜ?(Why?)」または「だから?(So What?)」で世界を「構
造化」、つまりツリー状に繋がる要素で整理することを言います。
で、その時は MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)、つまり「互いに重ならず全てを網羅する」ように整理することが重要です。
…と、ここまではものの本を読めばいくらでも書いてありますね。
今日私がここで、あなたにお伝えしたいのは、「MECE なロジックツリーを作るための2つの問い」です。
「他には?」
1つの要素を、いくつかの要素にツリー展開した時に、「まぁ、このくらい かな」というところで止めてしまわずに、必ず「他にはないか?」と自問してみましょう。経験上「最後に出てきた1つ」に価値があることが多いです。
「本当に?」
1つの要素の展開で出てきた要素を、思い付いた時のままに整理するのは止 めましょう。必ず「本当にこれでいいのか?」と問いかけて内容を調整しましょう。
この質問を駆使して出来上がったロジックツリーは、これらの質問を自問する前よりも、確実に「世界を正しく把握し、整理したもの」に仕上がっているのです。
こんな風に、目的の達成に向けて考えるときには、私が挙げたものだけでなく、様々なテクニックを使って「論理的に考えて」みてくださいね。そうして「論理的に世界を捉える」ことによって、「要因分析」や「施策立案」「計画策定」など、様々なシーンで「目的に向けた戦略的思考」が可能になるのです。
さて、今日も最後に質問です。「あなたの人生や、ビジネスの目的」に向けた
ロジックツリーを作ってみたことはありますか?たまには少しだけ時間をとっ
て、「論理的」に、ゆっくり考えてみて下さいね。