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「ゼロベース」で考える

現役コンサルマネジャー 鈴木優也
某大手経営コンサルティングファームにて、現役マネジャーを務める。専門は、各種経営機能戦略、戦略的BPR、IT戦略など。企業向けコンサルティングノウハウ研修の講師も行っている。

こんにちは、メルマガ「最強仕事術マガジン」の発行者、鈴木優也です。あなたの市場価値向上を目指し、「ビジネスに役立つ思考法=目的志向の思考法」をご紹介する、第3週目です。

今回は、「目的を目指し」、「戦略的に考える」につづいて、…「ゼロベース」で考える、というお話です。

前回の「戦略的に考える」でもちょっと触れたことですが、人間というのは、「経験でものを考える」生き物なんですよね。

似たような目的に向けて考えたり行動したりするとき、過去の経験と比較して考えてしまうんです。

もちろん、それは別に悪いことではありません。仮に、過去の経験から学び、積み上げていくことが出来なかったとしたら、人類はここまで発展してきてはいないでしょうから。

しかし、「前はこうやって上手くいったから、今回も同じやり方で良い」と単純に考えてしまうこと、そこに問題が潜んでいるんですね。「成功体験に縛られる」といわれるものです。

なぜなら、世界はあなたや私が考えるよりも、もっともっと、ずーっと複雑に出来ているからです。

「何をすれば、最も効率的かつ効果的に、そして最短のルートで確実に、目的を達成することができるのか」

この命題に対する答えが、「過去と同じ」なんて、あり得ないんです。

人モノカネなど、どんなリソースを使えるのか、自社の実力、競合の状況、お客様の意識、自分や、近しいチームメンバーの実力、等々、

全ての要素が、過去とは違っています。

ですから、「目的を達成するために」という命題への答えも、当然違ってくるはずなんですよね。

結局のところ、最高の効果と効率、そして確実に目的を達成したければ、全ての条件を外して考える、つまり「ゼロベース」で考えるしかないんです。

が、これがなかなか難しいんですよね。ごく単純に「成功体験に縛られ」たり、「出来ることしか思いつけなかったり」するのもそうなんですが、特によく引っかかるのが「前提条件」なんです。

例えば、法令や業界の自主規制などの法規制。
例えば、時間的、距離的な制約。
例えば、現在所有のヒト・モノ・カネなどのリソースの量や質。

こうしたものが、あなたの思考が目的に向けて自由に羽ばたくのを防いでしまうんです。前提条件は、そうカンタンに変わらないものですからね。

その時はまず、「最短で」という所を意識して考えてみて下さい。

「身も蓋もないことを考える」

つまり、前提条件を全てとっぱらった時の、最短コースを考えてみること。そうするとどうやったら一番良いのか、が見えてくるんですね。

あとは、実際に前提条件を外すための方法を考えること、その時にも、なるべく条件が少ない中で目的が達成できるようなルートを考えること、

さらに、最初の目的とちゃんと繋がっているかどうか、想像力を働かせながら考えること、

それが「ゼロベース」で考える、ということなんですね。

さて、最後に質問です。今のあなたの「人生や、ビジネスの目的」の達成に向けた最短コースはなんだと思われますか?一度、「ゼロベース」で考えてみて下さいね。

今回のポイント

様々な条件に縛られず、
目的の達成に向けて「ゼロベース」で考えてみよう。

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