「戦略的に」考える
こんにちは、メルマガ「最強仕事術マガジン」の発行者、鈴木優也です。先週から、あなたの市場価値向上を目指し、「ビジネスに役立つ思考法=目的志向の思考法」に関する連載を始めさせて頂きました。
第2週目である本日は、この思考法における中核である、「戦略的に」考えるためのテクニックを、お話したいと思います。
さて、この「戦略」というワードですが、ビジネスをしていて知らない方はいらっしゃらないと思います。…でも、この「戦略」という概念を正しく理解するのは、非常に難しいんですよね。
なるべく平易な言葉で、私の「戦略」に対する理解をお伝えすると、
「戦略」とは…
「最も効率的かつ効果的に、そして最短のルートで確実に目的を達成するため に行動すること。もしくはそうした行動を作り出す思考、技術、科学など」
と、こんな定義になると思います(あくまで私の定義ですが)。
目的達成のために、大局的に行動したり、中長期的な視野に立って考えたりすること、と言い換える事も出来ますね。
でも、こうした概念が理解できたとしても、「戦略的に」考えたり、行動したりすることってなかなか難しいものですよね。
人間というのは、「可能かどうか」「経験はあるか」「感覚的にダメっぽい」「将来のことなんて分からない」…というように、目の前のものに縛られてしまう生き物だからです。
…でもその一方で、人間には「思考する力」があります。
たとえ未来や全体の把握できないものでも、可能・不可能論や経験の有無に縛られず、論理的に想像することができる力です。思考する力は、人間に与えられた最高の武器だ、と私は思っています。
そしてこの思考する力を「目的達成」のために使う時、一番気を付けなければいけないのが、「戦略的に」考えることなんです。
すなわち、「目的達成のために最も大事なもの」=「ツボや本質」を中心に考えること、それによって、「最も効率的かつ効果的に、そして最短のルートで確実に」目的を達成できるように考えること、
これらが大事なんですね。
どうしても考える時には、目の前の些末なことや、出来るか出来ないか、といったことに目がいきがちになるのですが、そこをこらえて「目的達成のために最も大事なものは何か」ということを、まず徹底的に考えてみて下さい。
企業の場合、例えば規模拡大によるスケールメリットだったり、該当分野の研究開発力だったり、豊富なキャッシュだったり…一方、個人レベルなら、仮説立案力だったり、顧客折衝力だったり、ある専門分野の知識・スキルだったり。
「ツボや本質」はケースによって様々なので、徹底的に考えることが重要です。
一方、「影響の少ない因子を無視する」と言い換えることも出来ます。経営の世界で一時期流行った「選択と集中」というキーワードは、まさにこれを指しているわけです。
さて、最後に質問です。あなたの「人生やビジネスの目的」を確実に達成するために、「最も大事なもの」はなんだと思われますか?一度、徹底的に考えてみて下さいね。