気づきの相互作用がよい人間関係を生む
みなさん、こんにちは!「自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ」というメルマガを執筆・発行している、
気づきプロデューサーの有賀と申します。最終回(5回目)の今回は、「気づきの相互作用」について。
よい人間関係とは、「相互に“気づき”を与える関係でなければならない」と思います。
また、人にとって居心地のよい相手には「癒し系」と「和み系」があります。
すなわち、「癒し系」=疲れて傷ついた心を癒してくれる人、
「和み系」=自分を作ったり演じたりすることなく、素で接することができる人、です。
しかし、「癒してくれる」、「和ませてくれる」だけの関係では、一方的な関係になってしまいます。
人間関係は、相手とのバランスが重要なのです。
精神的、経済的、日常生活的、世間的、社会的、組織的…など、
人は色々な理由で「離れられない切っても切れない関係」でつながっていますが、
どちらか一方が強ければ、健全で立場をわきまえた対等な関係は成立しません。
知り合いを見回しても、どちらか一方が強い関係は、どこかで破綻しています。
仮に破綻していないとしても、一方が屈折した精神状態でいるか、
「世の中こんなもん」と悟っているか、諦めているかです。
一方的な関係は、最初はよいかもしれませんが、長くは続きません。
フィフティフィフティ(50:50)の関係がベストですが、少なくとも、
60:40の関係は維持できていないと、「この関係はヤバいかも」と思ったほうがよいです。
一方的な状態が長く続けば、どこかで帳尻を合わせておかないと、
どちらかが「我慢しっぱなし」の状態となり、いつかは「心の器」から「我慢」という水が溢れ出してしまいます。
また、単なる「癒し・和ましの関係」では、よい人間関係は継続できません。
お互いのものの見方や考え方、所為動作を日常の交流の中で目の当りにして、
「う〜ん、なるほど」という気づきが相互に生まれる関係が、必要なのです。
「癒し・和まし」の関係だけでは、よい人間関係は築けない。
相互に気づき気づかされる関係と、相手とのバランスが、
継続的によい人間関係を創ることができる。
今回の私の連載が、少しでも皆さんの「ものの見方や考え方、行動」の『気づき』になれば幸いです。 「多様な価値観を理解し想像する力」と、「論理的にものごとを考える力」が、 よりよい人間関係を作る源となるのです。私も日々精進です。