短所を指摘してどうする!!(上司編)
こんにちは、メルマガ「上司の心得、部下の心得」を発行しております瀬川です。
4週に渡ってビジネスの世界での心得をお伝えしてまいりますが、
第2週目は部下・後輩の成長、即ち人材育成の視点から話を進めてまいりましょう。
部下や後輩を指導する時、あなたはどんな所に注意を配りますか?多くの企業で上司の立場の方と話をすると、
初めはいろいろなことを言ってきますが、話をすればするほど、部下の出来ない部分、
失敗する部分、つまり短所に対して非常に敏感になっていることに気が付きます。
これは1つに相手の短所を見抜くのが簡単であるということがいえます。
短所は注視しなくても目に付きます。そして、気が付いてしまえば黙っているわけにもいかないという訳です。
悪い言い方をすれば、ただ自分が見えるものしか見ていないということにもなります。
人は意識しないと見えないものがたくさんあります。ここで大きな過ちを犯してしまうのです。
それは、短所をいくら直しても、長所は伸びないということです。苦手な国語を勉強したからといって、
得意な数学の点数が上がるわけではありません。確かに短所を直せば総合点は上がります。
しかし、総合点で評価されるのは学生の時までです。
ビジネスの世界は総合点で競っているわけではありません。差別化が求められる現在、
飛びぬけた長所にこそ価値が認められ、選ばれていくのです。時には短所の見方を変えるだけで、
一気に長所となることさえ珍しくはありません。
無難な人材を育てても、それは誰のためにもなりません。それはお互いに不幸なことです。
人は誰一人同じではありません。違うからこそ価値が生まれてくるのです。
普段の仕事の中で人の短所ばかり目に付いてしまう人は、意識しないと人の長所は見えてきません。
長所を見極めて、それを伸ばしていくことが、これからのビジネスで勝ち抜いていく上で不可欠な要素です。
今日からでも周りの人の長所を意識してみて下さい。
お互いの長所を活かせるようになった時、それがプロフェッショナル集団になる第1歩です。
プロとは、稼げる長所を必ず持っているものです。