ビジネスキーパーソンwebインタビュー

青野社長：「Gabaマンツーマン英会話」として、首都圏、関西、中部地方で33のマンツーマン英会話教室を運営しています。最近では、小学生向けのマンツーマン英会話教室も始めました。私は04年に創業者から引き継ぐ形で社長に就任し、06年には東証マザーズ上場を果たしました。

社員はフルタイムが400人強、それにインストラクターが約900人います。国籍は50カ国以上、日本で最もグローバルな人材のいる会社の１つではないかと思います。

青野社長：はい、マンツーマンにこだわっています。英会話というのはスキーやバイオリンと同じです。上達するためにはひたすら練習するしかありません。そのためにはグループ授業で他の人が話しているのを聞いているよりも、とにかく自分で話してみることが大切です。ですので、必ず自分が話さないといけないマンツーマンの環境が、英会話上達のためには必要なのです。

青野社長：大人も子供も同じです。逆に子供のほうが、なおさら時間をかけて質の高い練習をすべきでしょう。それが財産となり、その子が大学生、社会人になったときに、可能性が広がります。

無添加や無農薬など、お子さんの食べ物に気を使う方も多いでしょう。それと同じように、お子さんに英語を習わせるなら、質の高さをポイントにしていただきたいです。

青野社長：99年ごろからアメリカでインターネットを介した英会話ビジネスを手がけていました。その後01年に東京に戻り、Gabaの創業者と会い、ビジネスに関するお話も色々として意気投合しました。そして04年にGabaに入り、創業者から引き継ぐ形で社長に就任しました。

青野社長：大学卒業後、最初に入社したのはアメリカン・エキスプレス・インターナショナルで、特に英会話関連というわけではありません。ただ、大学時代の留学経験、そしてその後の米ビジネススクールの経験が大きく影響しているように思います。

青野社長：大学のときの留学で初めて海外生活を体験しました。その時は寮で生活していたのですが、そこに住んでいる50人のうち日本人は私１人でした。そして、アメリカン・エクスプレス入社後に行ったビジネススクールでも、多国籍の環境に身をおいていました。そこで学んだのは、「いかに付加価値があることを発信できるか」が大切だということです。日本では、「どれだけ勉強したか」で評価されることが多いですが、勉強をするだけであれば、他の人にもできます。そこに自分なりの価値を付け足すことができるのか、それが肝心なのです。

日本人は、そういった付加価値を持っていると思います。ただ、発信できていない。ですから、発信するためのツールさえあれば、日本人はより世界に貢献できるのではないかと考えるようになりました。そのツールの１つがグローバルコミュニケーションの手段として使われている英語です。

そういう経験があったからこそ、英語教育に関わっていこうと考えたのだと思います。

青野社長：アメリカン・エクスプレスでは、営業を５年、経営企画を３年経験しました。その経験を通して、現場とトップマネージメントの両方の視点を学ぶことができたと思います。

まず営業時代にはチームワークの大切さを学びました。会社というのはいろんな人が助け合って成り立っています。ですので、チームワークは会社の基本です。また、経営企画時代は、ちょうど当時のＣＥＯが経営理念を全社的に浸透させようとしていた時期でしたので、理念を社員ひとりひとりに浸透させていくことがいかに大切なのかを学びました。

ただ、当時はそんな風には考えていませんでした。振り返って初めて、当時、こんなことを学んだのだ、と分かります。ですので、皆さんもまずは今やっていることに一生懸命になってみてはいかがでしょうか。そうすれば、あとから振り返ると、多くのことを学んだのだ、と分かるはずです。