ビジネスキーパーソンwebインタビュー

芳賀社長： 事業の中心は、Yahoo！やGoogleといった検索エンジンを使うマーケティング手法であるＳＥＭ（検索エンジンマーケティング）です。検索エンジンで上位に表示させるためのＳＥＯ（検索エンジン最適化）では、売上げ・案件数シェアともにトップクラスですし、リスティング広告でも同様です。

芳賀社長： 学生時代はとにかくお金がなく、様々なアルバイトに明け暮れていました。でも、雇われの身では、自分の働きに見合う報酬が得られないと感じて、それなら自分でやってみようと思ったのです。

芳賀社長： 家庭教師のマッチングサイトです。私自身も学生時代、家庭教師のアルバイトをやっていました。しかし、仲介会社に登録してもなかなかアルバイト先の紹介がない。しかも中間マージンを取られるわけですから、時給もそれほど高くはありません。それなら自分で家庭教師のアルバイトを希望している学生と家庭をつなぐサイトを作ろうと思ったのです。

芳賀社長： ビジネスに関しては素人でしたので、半分賭けのようなものでした。「うまくいったらいいな」という感じです。しかし、ほかの人ができることなら、それを工夫して、もっと上手くやることはできるだろうという自信はありました。

芳賀社長： たとえば小学生のころの掃除当番。私は掃除が面倒でいやだったので、素早く終わらせたいと思い、新しい掃除の仕組みを考えました。

それまではみんなばらばらに床を雑巾がけしていました。でも、それでは何度も同じところを拭いていたり無駄が多いことに気づきました。そこで、私の班では、みんなが１列に並んで雑巾がけすることにしました。するとかかる時間は４分の１ぐらいに短縮されました。

些細なことかもしれませんが、小さなころからすでにあるものを工夫して、よりよく変えていくことは得意だったと思います。

芳賀社長： いいサイトができたと自信を持っていたのですが、最初のころは全然アクセスが集まりませんでした。

芳賀社長： アクセス解析してみると、検索エンジン経由でサイトを訪れている人が多いことに気づきました。なら、検索エンジンで上位に表示されるようになれば、アクセスが増えるのではと思い、今で言うＳＥＯを始めました。

芳賀社長： 単純なことですが、検索エンジンで上位に表示されるサイトを研究し、その共通点を見つけ出し、自分なりの仮説を立ててサイトに反映していきました。その結果、「家庭教師」の検索で常に一番上にくるようになりました。当時は「検索順位は自然に決まるもの」という考え方が主流だったと思います。しかし私は、「何かが決めている」と考え、対策を打っていったのです。

芳賀社長： はい、５年前から「５年後にはこう形になるだろう」ということを感じて、それに向けた対策を蓄積してきました。ですので、ＳＥＯに関するノウハウでは他社には負けない自信があります。

ノウハウだけではありません。うちの会社で働く社員みんなが高いモチベーションを持って仕事しています。だからこそ、他社には負けないサービスを提供できているのだと思います。