明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

AAO(エイエイオー)
代表取締役
上田健次郎

●上田健次郎(うえだ・けんじろう)AAO代表取締役。1971年、愛媛県松山市に生まれる。中学生からはじめた空手道で、国体9回出場、全日本選手権、アジアオセアニア大会、全豪トーナメント優勝などなどの経歴を持つ。93年大阪経済法科大学卒業後、出版会社に就職。27歳でオーストラリアの永住権を取得し、現地でツアー会社を立ち上げた。
AAO(エイエイオー)webサイト:http://www.aaozt.com/

第4回 後編

旅行の楽しみ方、
ブラックジャックから学んだ成功哲学

感性が豊かに、それが旅行の醍醐味
旅行のプロの目から見た旅行の楽しみ方を教えてください。

上田代表: 枠にはまらない旅行を心がけてほしいですね。歴史、文化、そして知らない世界に触れることができれば、感性が豊かになります。それこそが旅行の醍醐味だと思います。

例えば、オーストラリアだとどうすればいいですか?

上田代表: まずは、半日や1日観光ツアーに参加してみましょう。効率よく名所などを回れますから。その後に、心に残ったところを深く知るといいです。オーストラリアでは、原住民のアボリジニーについて知ってもらいたいですね。そのためのツアーに参加し、現地の人と仲良くなり、歴史、文化について話を聞くのもよいでしょう。

子供のころは優しいガキ大将
小さいころはどんな子供でしたか?

上田代表: 木登りや魚釣り、野山を駆け回るのが大好きでした。自分で言うのは恥ずかしいのですが、悪いことが嫌いな優しいガキ大将だったと思います(笑)。

そのころと今を比べてみるとどうですか?

上田代表: 今も悪いことは嫌いです。その点は変わっていないと思います。だからビジネスにおいても、ただ成功するのではなく、何で成功するのかが問題だと思っています。汚いこと、悪いことをして成功しても意味がありません。

ブラックジャックから学んだ成功哲学
休日はどのようにお過ごしですか?何か趣味はお持ちですか?

上田代表: カジノ、特にブラックジャックが好きですね。日本では、カジノといえば賭け事で、あまりいいイメージがありませんよね。でも、ブラックジャックの魅力はお金ではありません。

ではその魅力とは?

上田代表: ブラックジャックで勝つためには、数値に強いこと、計画性、メンタルコントロールなどが重要です。そういうことを意識しながらゲームをするのは非常に楽しいですよ。 それに、ビジネスに必要な能力を鍛えるのにも役立っています。求められる能力は会社の経営と同じです。過去のデータからどのように先を読むか、これは、数値に強くないとできません。負けていい金額、勝つ限度額を考える計画性も必要です。そして攻め時、引き時をわきまえるためのメンタルコントロールも必要です。それらがそろえば10回に8回は勝てます。

スターバックスで人脈作り
オーストラリアに続き、ハワイ支社をオープンされましたね。

上田代表: はい。元H.I.S.のハワイ支社代表の方に支社長をお願いしています。

ハワイ支社はどんな経緯で立ち上げられたのですか?

上田代表: ハワイはもともと好きな場所だったので、いつか支社を作ろうと思っていました。オーストラリアでの事業が軌道に乗ったのでそろそろだと思いハワイに行きました。

ハワイにはもともとコネなどはあったのですか?

上田代表: いいえ、コネや人脈はもちろん、1人の知り合いもいませんでした。

ではどのようにして支社設立にこぎつけたのですか?

上田代表: まずスターバックスに行きました。そこで店員と仲良くなり、電話番号を交換して友達を増やしました。その時は1日20件の電話番号を手に入れるのを目標にしていました。元々人と仲良くなるのが趣味というか得意というかだったので、何とかなると思っていました。

上手くいったのですか?

上田代表: 仲良くなった方に、色々な人を紹介してもらいました。今のハワイ支社長もそのつながりで知り合いになりましたし、ハワイのスタッフ4人はその当時の知り合いの知り合いです。

世界各国から旅行の楽しさを届けたい
今後はどのようなことを計画されていますか?

上田代表: 「旅行はもっと楽しいものだ」ということを、世界各国から日本の方へ届けたいと思っています。ハワイ支社も設立しましたし、今後は早い段階で世界展開していきたいと思っています。

また、手を広げるだけでなく、サービスの内容も充実させていきたいですね。現在、ホームページからのお問い合わせに対しては2時間以内に返信するようにしています。また、チャットによるお問い合わせもお受けしています。これらはすべて、お客様の利便性を考えてのことです。今後は、こうしたホスピタリティ(おもてなし)をより進化させていきたいですね。

また空手家に戻って、たくさんの人に空手を伝える、というのもいいかもしれませんね(笑)。

編集を終えて
とってもフレンドリーで、笑顔が少年のような上田代表。この人と旅行に出かけたら楽しいだろうなあといった感じの人でした。インタビューを終えた後、知り合いの社長宅の鍋パーティに出かけたのですが、ハワイのスターバックスでの出来事は本当なんだと実感させられました。20人ぐらいのパーティで、30分もすると皆さんとお友達になっていました。そんな様子を見ていると、この人は世界各国の魅力を日本に伝えるだけでなく、海外の方にも日本の文化を伝える素晴らしい架け橋になってくださっているのだろうと感じました。(インタビュアー:まぐまぐ 野田宜成)