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仕事がうまく行かない時は…

株式会社フェイスホールディングス/代表取締役社長/小倉 広
88年リクルート入社。商品企画、編集記者を経て組織人事コンサルティング室課長。ソースネクスト(現東証一部上場)常務取締役を経て現在。著書に『上司は部下より先にパンツを脱げ』『あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール』『マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本』がある。2月に『ビジョナリーカンパニーへの教科書』を発刊予定。

こんにちは、株式会社フェイスホールディングス代表取締役社長の小倉広です。5回に渡って、リーダーとしての心得から、メンバーを動かす関係づくりや仕組みづくりなどをお伝えしていきたいと思います。

「仕事がうまく行かないな、どうも売上があがらないな、と思ったら親孝行をしに行くことです。最も身近な両親を大切にしていない人が、他人であるお客様を大切にできるわけがない。お客様を大切にせずに売上があがるわけがない」

感動のサービスで有名な北九州の美容院、バグジー久保社長の言葉です。社長は続けてこう言いました。

「親孝行もしていない奴が、先輩や後輩を大切にするわけがない。親孝行はできていませんが、私はお客様と仲間は大切にしています、というメンバーがいるが、嘘をつけ!と怒鳴ります」

「口先だけでそう言っていてもそんなことをできるわけがない。親も大切にできない人は絶対に会社の仲間やお客様もおろそかにしているんです」と。

以前お世話になったベンチャー企業の社長はこう言っていました。

「最も尊いことは、自分から遠い人へ対して Contribution(貢献)することです」

人は親、兄弟、親戚など身近な人から順に大切にしていきます。そして彼らを大切にした後にようやく友人やチームのメンバーを大切にし、お客様を大切にすることができる。自分から遠い人を大切にできる人こそが最も多くの人を大切にいている人なのだ、というのです。ひとつ上のリーダーを目指すなら、まずは親、家族、親戚、友人を大切にしましょう。それができていない人は絶対にチームメンバーを大切にできていないはず。

だからこそまずは身の回りの人を大切にすることから始めるべき。そしてその先にチームの成功があるのです。

もしもリーダーがきちんとそれができたなら。その姿をメンバーは必ず見ています。そして彼らもそれを真似するのです。

先の久保社長はこう言います。「親孝行できない人はクビです(笑)。仲間の歓迎会に出ない人もクビ(笑)。それくらい大事なことなんです」と。

メンバーに人としての道を説き自らが模範を示せるリーダーこそがひとつ上のリーダーなのです。

今回のポイント

親孝行をできない人は仲間やお客様を大切にしているわけがない
仕事がうまく行かない時は親孝行をしに行こう

小倉氏のメールマガジン
上司は部下より先にパンツを脱げ,マネジャーの基本&実践力がイチから身につく本,チームのルールの著者であり新聞雑誌に多数連載を持つ人気コラムニストが自らの体験と成功事例で教科書に載ってない人の育て方や組織作り等目からウロコのノウハウ満載コラム
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