明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社ベクトル
代表取締役社長
西江肇司

●西江 肇司(にしえけいじ)1968年岡山県出身。1993年、関西学院大学在学中に起業。 2000年ITポータル企業とのPRコンサルティング契約を皮切りに、 PR事業を中心とした体制に本格的に移行。様々な企業のPR戦略のコンサルティング、PRの手法開発をてがけながら売り上げを大きく拡大し、独立系PR会社として業界3位の地位にのぼりつめる。

第50回 前編

「今度は何をやろう」と常に新しいことに挑戦

他社にはない強み活かす「次世代のPR会社」
最初に御社の会社概要をお聞かせください。

西江社長:簡単にいうとPR会社です。記事にしてもらいたい、テレビなどに取り上げてもらいたいというクライアント企業に対して、PRの企画立案やコンサルティングを行っています。

インターネットが発達し、PRを巡る環境も大きく変化しました。私たちはそれに対応した「次世代のPR会社」「PR2.0カンパニー」です。具体的には、IT、口コミなどを活用し、雑誌や新聞など様々なメディアを駆使し、話題性を作り出しています。

今、一番力を入れていることはなんでしょう?

西江社長:映像です。ウェブの世界は光ファイバーやADSLの発達により、テキスト中心から動画中心の時代へと変化しつつあります。企業が自社サイトでストリーミング映像を提供するウェブテレビを持つことが珍しくなくなるでしょう。私たちはその企業向け映像制作支援に力を入れています。

企業が映像を使うメリットは?

西江社長:非常に分かりやすい事例が弊社の新卒採用です。採用ページをテレビ化してそこで動画で会社概要などを提供したところ、エントリーが昨年度の約2倍に増加したのです。ページを訪れた人数ではなく、実際のエントリーの数です。映像を使うことにより、伝えることができる情報の量と質が格段に向上し、その結果として弊社をより理解し興味を持った方が増えたのでしょう。

弊社は映像制作会社を持っており、他社にはできない的確なコンサルティングが可能です。こうした強みを活かし、企業の映像制作を支援したいと思っています。

全くの無知の状態から始めたPR事業
西江社長が起業を意識されたのはいつごろですか?

西江社長:学生の頃には既に起業をしていました。とはいえ、「社長になりたい!」とか、そういう気持ちがあったわけではありません。逆に「会社で働く」という自分も想像できなかったので、自然な成り行きと言えるかもしれません。もともと、成功した起業家の方の本はたくさん読んで、そこから色々とものの考え方を学んでいました。あと単純に「お金持ちになりたい」というのもあったかもしれませんね(笑)。

なるほど。その後、PRを手がけるきっかけはなんだったのですか?

西江社長:ある会社にPRを依頼したのですが、うまくいかなかったのです。それで仕方がないので自分でやろうと。PRについてはもちろん素人で何も分かりませんでしたが、実際やってみたらできたし楽しかったのです。

とはいえ苦労もあったのでは?

西江社長:もちろんです。最初はニュースリリースが何なのかも知りませんでしたし、プロデューサーというのが偉い人だというのも知りませんでした。本当に無知だったんです。ただ、無知だからこそ「これはできない」と、知らず知らずに限界を設けることなく、やりきることができました。

新しいことだからこそ楽しめる
そうした経験が今につながっているのでしょうね?

西江社長:そうですね。お陰で今では「自分なら何でもできる」と自信を持てるようになりました。それに、もともと私は新しいことにしか興味がありませんでした。興味がないというより、新しいことに挑戦することが楽しいのです。新しいことに挑戦するというのは、つまりゼロから何かをやる、作り出すということです。そこには「今度は何をやろう」と考える楽しさがあります。

今弊社では映像事業に力を入れていますが、他にもたくさんやりたいと思っていることがあります。そんな風に、どんどん新しいことに挑戦していきたいと思っています。

今に一生懸命になり楽しむ
「シンプルに生きる」がモットーだという西江社長に、情報があふれ悩みも多い現代を以下に生きるのかアドバイスをいただきました。