ビジネスキーパーソンwebインタビュー

近藤社長： ＥＣ（電子商取引）を全般的にサポートする業務です。具体的には、ＥＣを展開している方に、効果的な広告による売上アップの方策などを提供しています。また、ＥＣで売れる商品の卸売業や、最近では人材の派遣・紹介業も始めましたので、トータルでＥＣをサポートできるようにしていきたいです。

近藤社長： とにかくお客様のほうを向いて業務を行っているからではないでしょうか。インターネット広告では、ページビュー（ＰＶ）やクリックレート（ＣＴＲ）といった数字をよく耳にします。でも、ＥＣをやっている人にとって最も大切なのは、ＰＶやＣＴＲが上がることではなく売上が上がることです。ですので、私たちは「どれだけ売れるのか」ということを常に意識しながらお客様に接しています。

近藤社長： 簡単にいうと「お金がほしかった」です（笑）。

大学を卒業して、証券会社に入社して、そこで早く出世しようとがんばりましたが、やはりサラリーマンであることに限界を感じたのです。それで「どうすればもっとお金を増やせるんだろう」と考え、起業を決意しました。

近藤社長： 「どうやったら稼げるだろう」というのが私の原点には違いないのですが、ほかにも、「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちもありました。ちょうど私が証券会社に勤めていたころ、日経平均がかなり値下がりしていた時期でした。ですので、私がどんなにがんばっても、お客さんからは「また下がった」といった不満の声をいただいて…。私が勤めている間、お客さんに喜んでもらえたことはなかったかもしれませんね。

近藤社長： その後、ビックタウン起業前に楽天で働いていたのですが、そこでは状況が一変して、お客さんに喜んでいただける仕事ができました。

近藤社長： 楽天ではＥＣのコンサルタントをしていました。そこで、お客さんから「近藤さんのお陰で売上が上がりましたよ！」など、喜びの声をかけてもらいました。本当に嬉しかったですね。その喜びをもっと大きくしたと思い、起業を決意しました。

近藤社長： もちろん苦労はありました。まず、お金がなくて人が雇えないので、ウェブページの制作や事務作業なども私がやっていました。

それでも、恵まれていた方だと思います。というのも、私が楽天をやめて独立するといったとき、それまでお付き合いのあったお客さんがついてきてくれたんです。ですから、初月からそれなりの売上がありました。「お客さんに喜んでもらうこと」を大切にしていたからこそ、そのお客さんに助けられたのだと思います。