明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社ツアーランド 代表取締役社長
松村健弘

●松村健弘(まつむら・たけひろ)1961年大阪生まれ、大阪育ち。中学・高校ではラグビー部に所属。大学卒業後、貿易商社に就職。退職後、単身アメリカに渡り、現地旅行会社で勤務。93年、新天地を求めてオーストラリアへ。各地をバックパックを担いで旅し、既成のパッケージツアーでは味わえないオーストラリアを楽しむための旅のテーマパーク「ツアーランド」を開設。現在はオーストラリアやニュージーランドの生活をサポートする「ゴンドワナクラブ」も併せて主幹。

第51回

ツアーランド発
オーストラリアの新しい旅スタイル

今、海外旅行に求められること
海外旅行を取り巻く状況をどう捉えていらっしゃいますか

松村社長:海外旅行に対する需要はますます増えていくと思います。従来の海外旅行に飽きたらないシルバー層や定職につく事に縛られない若者層など、各年齢層が時間に縛られにくくなり、かつ海外に対する抵抗感もないとなれば、確実に旅行業界は成長すると思います。

旅行のスタイルも多様化してきていると思いますが

松村社長:そうですね。例えばオーストラリアでの旅行スタイルも、ロングステイや海外留学、航空券だけ手配する、といったような多様な形に変わってきています。

この変化の中で、当社がいかに旅行マーケットに関わっていくか、つまり当社の特徴や存在価値を、消費者とサプライヤーの両者に認めてらうかが重要となってきています。

その特徴や存在価値とはどういったものでしょうか

松村社長:当社はオーストラリアの主要都市にトラベルラウンジ・生活ラウンジを開設し、現地での様々な過ごし方を、スタッフ全員が実際に体験します。その裏づけがあるからこそ、よりお客様目線でのサービスが提供できるのです。

この点はネット上にある旅行商品を価格だけで選択するものや、観光スポットを訪れるだけのありきたりのものとは一線を画していますね。

今後はこのラウンジを、オーストラリアで過ごす上での全ての部分でお世話できるものにしたいと願っています。

「まず、自分が楽しむ!」という発想
プライベートはどうお過ごしですか

松村社長:オーストラリアでは自然が身近にあるため、様々な心躍る体験ができます。ホースライディングやダイビング、キャンピング、トレッキングなど、大自然を満喫することができます。他にも仕事も兼ねて各地をバックパッカー旅行もしますね。

ここ2年ほどはヨットにはまっており、毎週友人とオペラハウスを眺めながらトレーニングをするのが楽しみですね。この他にも食べ物やワインなど楽しみは尽きません。

ちなみに私の仕事上のポリシーは、「何事も楽しんで携わる」ことですが、自分が体験して「楽しい!」と心から感じたことを、プライベートだけのことで終わらせず、ビジネスとして日本の方々にも伝え、味わってもらいたい。この想いが今の私の仕事の原動力ですね

編集を終えて
「楽しみながら仕事をしている」ことが伝わってくる川西社長。単独渡米、現地就職などのチャレンジ精神があるからこそ、他にない旅行スタイルを提案することができているのだろう。