明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社アズベイス
代表取締役
奥野栄倫

●奥野栄倫(おくの・しげのり)福岡県出身。大学卒業後、1996年NTTアドバンステクノロジ〜1998年日本DEC(現:日本HP)〜2002年スカイライトコンサルティング。スカイライトコンサルティングでは特に管理会計業務を中心に、BPRに従事。2006年1月、(株)アズベイスを設立し、ITコンサルティング事業を開始。昨年6月には自社開発の企業向け業務支援システム『BizBase』のサービスを提供開始。

第60回

今、注目の『SaaS』を使った
業務支援システムで業界に挑む!

大手企業に負けない速度で変化を出せる。
御社の商品・サービスと事業上の特徴についてお聞かせ下さい。

奥野社長:当社が提供する商品は、自社開発した業務支援ツール『BizBase』。商談スケジュールや勤怠・給与管理、業務の進捗管理まで、一括で行うことの出来る業務支援システムです。しかも従来のソフトウェアと違い、当社は「SaaS(サース)」と呼ばれるシステムの機能をネットワークを介してオンライン上で利用するもの。用途に合わせて必要な機能、使った機能に応じた料金だけを支払うサービスなのです。そのため、企業からはシステム導入に伴う初期投資をほとんど掛けずに利用でき、注目を集めています。

また、営業向けソフト、会計事務所向けサービスなど分野も幅広く網羅しているため、企業にとってシステム統合にも利便性が高い商品です。

なるほど。それでは、今後の事業戦略についてお教え下さい。

奥野社長:もはや企業にとって社内システムを使っての情報共有は当り前。そのため情報管理への関心は、自ずと高まりをみせています。特に最近ではセキュリティ面で、情報管理は社内で行うよりも、よりセキュリティの高いシステムメーカーに管理させたほうが効率的にいいと考える企業が増えてきているのは事実。銀行にお金を預けるのと感覚的には近い考え方ですね。実際、現在のサービスはリリース半年間で800ID以上を登録し、利用されています。今後はシステムメーカーとして、さらに商品のバージョンアップにチカラを注ぐことと、サービスの拡販という2つに重点を置いていく予定です。

挑戦を楽しみ続けることが大切。
今後の本格的な事業拡大に伴い、優秀な人材の確保も重要になってくると思います。どのような人材を求めていらっしゃいますか。

奥野社長:業界内では以前から注目されていた『SaaS』ですが、実用化しサービス展開が始まったのは最近です。だから専門知識はなくて当然。これから覚えていってくれれば大丈夫です。むしろ、新しい分野に挑戦するプレッシャーを楽しんでくれる人であって欲しいですね。

IT事業の変化は劇的です。今までがそうだったように5年先だってどう変わるか、どんな新しいモノが流行るかわからない。ですが、今きている波を捉えられなければ、将来の飛躍は有り得ないでしょう。この業界で活躍するなら、いつでもベンチャースピリッツは持ち続けて欲しいですね。そういった視点で取り組むことが新しいアイデアを生む近道だと思いますから。