明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社ベクトル
代表取締役社長
西江肇司

●西江 肇司(にしえけいじ)1968年岡山県出身。1993年、関西学院大学在学中に起業。 2000年ITポータル企業とのPRコンサルティング契約を皮切りに、 PR事業を中心とした体制に本格的に移行。様々な企業のPR戦略のコンサルティング、PRの手法開発をてがけながら売り上げを大きく拡大し、独立系PR会社として業界3位の地位にのぼりつめる。

第50回 後編

今に一生懸命になり楽しむ

「嫌々」では良い結果につながらない
企業のトップとして大切なこと、心がけていることはありますか?

西江社長:運の良さ、というのも大切かもしれませんね(笑)。社員に対しては、普通に接するようにしています。そして自分自身は仕事を楽しむようにしています。

社員に対して求められていることは?

西江社長:「人生楽しんで」ですかね(笑)。仕事にしても、好きになり楽しみながらやればいい。同じ仕事でも、嫌々やっていると良い結果にはつながらないでしょう。

PRは実は難しくない
最近、著書『何故あの会社はメディアで紹介されるのか?〜PR 最強集団の TOP が教える 55 の法則〜』を出されましたが、読者に一番伝えたかったことは何でしょう?

西江社長:同じ業界で同じ規模の会社であっても、メディアに頻繁に取り上げられる企業もあれば、そうでない企業もあります。その違いはどこにあるのか?メディアに取り上げられるためのコツを説明しています。企業の広報担当者だけでなく、営業なども含めビジネスパーソンに広く読んでもらいたいと思います。

ビジネスでは自分自身をPRすることも大切だ、とよく言われますよね。

西江社長:その通りだと思います。PRできることに越したことはないでしょう。

自分をPRするポイントは?

西江社長:実はPRはそんなに難しいものではなく、簡単なんです。自然体、シンプルでよいと思います。私自身もシンプルな人間です。メールも短いですよ。いつも5行も書かないですし(笑)。

「真面目な自分」と「不真面目な自分」のバランスを
最近は情報も多く、色々迷ってなかなかシンプルになるのは難しいですよね。

西江社長:子供のころを思い出してみてください。難しく考えずに、とにかく今を楽しむことだけを考えていましたよね?もちろん大人になると、そう単純ではいられません。ただ、あまりにも複雑になりすぎているのなら、今を大切にするということをもう一度思い起こしてみるのもよいのではないでしょうか。過去を後悔し思い悩んで、未来について不安になる。そればかりだと、肝心な「今」がありませんよね。今に一生懸命になること、楽しむことで状況がよくなるということもあるのではないでしょうか。

最後に読者にメッセージをお願いします。

西江社長:人間誰しも「真面目な自分」と「いい加減な自分」があるものです。それを無理して、真面目な自分だけになろうとしてもうまくいかないものです。いい加減な自分も認め、うまくバランスを取っていくことで色々と上手くいくのだと思います。

編集を終えて
何事にも自然体に、シンプルに取り組んでいるという西江社長。インタビューでも、とってつけたような飾った言葉はなく、本音で話されていことが分かった。。一方で経験に裏打ちされた自信もひしひしと伝わってきた。そんな西江社長が率いるベクトルの今後の動向に注目していきたい。