明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社オーシャンブリッジ
代表取締役社長
高山知朗

●高山知朗(たかやまのりあき)1971年長野県生まれ。大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に就職。その後、ウェブ制作ベンチャーを経て01年、オーシャンブリッジを設立、代表取締役社長に就任し現在に至る。
高山社長のブログはこちら⇒ http://www.oceanbridge.jp/taka/

第76回 後編

まずは120%頑張ることから始めよう

社員を育てるために必要なこととは?
前職の事業を独立させて、ということは1からのスタートではないと思いますが、それでもはやり苦労されましたか?

高山社長:サラリーマンとして働いているうちは、とにかく営業でも何でも自分でやっていればよかったのですが、社長となるとそうはいきません。最初のうちこそ、2、3人で始めましたので、自分が何でもやる雰囲気が抜けませんでしたが、人が増えていくと、事業だけでなく総務や人事面など、考えるべきことが増えてきます。その上、みんなが同じテンションではありません。そんな中、自分だけががむしゃらにやっていても駄目です。結果、2年目は人が増えたはずなのに、利益を出せず大赤字になりました。

そこで改めて個人としてだけでなく、組織として動ける仕組みを作ることを強く意識するようになりました。

具体的には?

高山社長: 私は営業もマーケティングも好きですし、技術もある程度分かるつもりです。だから、やろうと思えば自分で何でもできますし、そのほうが早いことも少なくありません。でもそれでは社員は育たない。だからこそ、仕事も権限も与え、教育していくことを意識しています。

会社が大きくなっていくためには、下の人を育てないといけない。そうすることで、組織としてのパフォーマンスを上げることが必要です。

社員を育てるためにはどういったことが必要だとお考えですか?

高山社長:仕事を任せた上で、任せきりにはしないことです。任せた仕事については、フィードバックを受け、こちらからもフィードバックする。任せつつも、肝心なところはきちんと把握し、必要に応じて方向修正することが大切です。

また、社員によってモチベーションに違いがあります。悩んだり困っている社員を見つけたら、話を聞いて問題を拾い上げ、改善していくことも必要です。

恥ずかしくない働き方をしよう
社員の方にはどういった資質を求められますか?

高山社長:面接に来られられる方などにお渡ししている資料にも書いているのですが、「やりぬく意思」「主体性」「チームワーク」「向上心」「好奇心」の5つは持ち続けてほしいと思います。

今後の事業展開をお聞かせください。

高山社長:まだまだ海外には紹介したい面白いものがたくさんあります。ですので、最低でも年に1社は新しい海外提携先を増やしたいと思っています。そして、私たちの会社が紹介するソフト・サービスのファンをもっと、どんどん増やしていきたいと考えています。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。

高山社長:頑張らずに文句を言っていても、次にはつながりません。まずは目の前の仕事を120%頑張ることです。

最近はあきらめの早い人が多いような気がします。自分のやりたいことじゃない、やりがいがないとすぐに会社を辞めてしまう人もいます。でも、会社や周囲に対して文句を言う前に、まずは一生懸命、自分に嘘をつかずに120%頑張って、誰に対しても胸を張れるような成果をあげる必要があると思います。苦しい中で本気でがんばってこそ、本当にやりたいことが見えてくるのだと思います。とにかく、家族や恋人、友人に話しても恥ずかしくない働き方をしましょう。