明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社イーツー
代表取締役
瀬谷義浩

●瀬谷義浩(せや・よしひろ)株式会社イーツー代表取締役。1964年生まれ。高校卒業後、ソフトウェア開発会社にて、アセンブラ系言語を中心とした開発に従事。17年間、制御系システムや原子力系システム等のシステム開発、 プロジェクト管理、事業部統括など、多岐にわたる業務に携わる。 事業部長等を歴任後、退職。2000年8月に株式会社イーツーを設立。

第73回

WEBを通じて、
時代を超えた人とサービスを

“イーツー”ってどんな会社?
WEB制作の競合他社が多数ある中、業績を着実に伸ばす御社の強みはどこにあるとお考えでしょうか。

瀬谷社長:やはり提案力じゃないかな。他社と差別化するには、まずは顧客に対して誠心誠意、サポート役に徹すること。かといって御用聞きとは違い、顧客が「こうしたい」と言っても、時には「こちらにした方がいいです」と言い切ることも大事。顧客が望むこと=ベストなもの、とは限りませんからね。

今後の事業の方向性はどうなのでしょうか。

瀬谷社長:モバイルとWEBの両軸でやっていきます。また、約90の大学に導入していただいている学校向けサービス「mserv」も、もっと拡大していきますよ。

うちの強いところは、システムを作るだけとかデザインを考えるだけではなく、双方を有機的に組み合わせ、かつユーザーの使いやすさも最大限考慮した提案をしているところです。顧客の満足度は非常に高く、リピーターやお知り合いの紹介など、多くの仕事をいただいてますね。

人に尽くす、という根本
御社のHPには「誠実志向」という言葉が出てきますが。

瀬谷社長:顧客の期待+α(アルファ)の部分を常に提供していく、ということです。一生懸命尽くすことで、最終的にはより良い形ではね返ってくる。人に尽くすことが根本であり、どこにいっても通じる力だと思います。当社ではWEBというサービスを通じてですが、扱うものが広告でも、システムであっても基本は一緒ですね。

経営者として辛いときはありますか。

瀬谷社長:うーん。楽しい、としか思ったことがないな。辛いと考えたことも感じたこともないから、そう聞かれると戸惑ってしまうんだけど。

苦しいというのも考え方で、苦労は自分が成長するチャンスと捉えればいいんじゃない?苦労というボールがビュンビュン飛んでくる。そのボールから逃げるのか、掴むのか。ボールの裏には「スキル」っていう文字が書いてある。いつも逃げてばかりだと成長できない。苦労するから成長できるし、スキルも身につく。それが楽しいっていうことに繋がるんじゃないかな。

若手ビジネスパーソンに、何か伝えたいメッセージは。

瀬谷社長:今、ビジネス環境はすごく変化して、簡単にはモノが売れない時代になっていると思う。価格や機能だけでは差別化できないほど商品やサービスの質が高くなっているから、そのモノを扱う人の個性が重要となってきているんだよね。

個性が勝負を分ける、と。

瀬谷社長:そうですね。だからこそ、商品やサービスに左右されない、人に尽くすという根本の力を身につけて欲しい。それが、どんな世界に行っても通用する鍵だと思うから。