明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社クリエイティブジャパン
代表取締役
福宮幸男

●福宮幸男(ふくみや・ゆきお)大学卒業後、日立製作所に入社。コンピュータ事業部に所属し、100名を超える規模のプロジェクトマネージャーとして最先端分野で数々の業績を残す。その後、日立情報システムズに転籍。1998年、ソフトウエア開発とネットワーク設計・構築を柱とする(株)クリエイティブジャパンを設立。日立時代に築いた豊富な人脈を武器に、着実な成長路線を歩んでいる。

第64回

日立グループとの連携を武器に
常に最先端技術と共に歩んでいく

“クリエイティブジャパン”だから提供できる価値とは
まず、会社設立の理由を教えていただけますか。

福宮社長:会社を起こすときには3つのことを考えました。まず、情報化社会が進展する中で、若い人にIT業界で活躍する機会を提供し、世の中に貢献して欲しいということ。2つ目には、日立グループの事業にレベルの高いエンジニアを参画させて、事業拡大に役立ちたい。これは私が長年勤務してきた日立グループに恩返ししたいという意味もあります。最後に、やはり自分の力と意思で事業をやってみたいという思いがありましたね。

毎年約20名ずつ社員を増強し成長されていますが、その成長の秘訣としては何が挙げられるのでしょうか。

福宮社長:まずはやはり日立グループとの強固な関係でしょうね。私を始め管理職の大部分は日立出身者です。その人脈を活かし、システム開発、ネットワーク設計・構築の両部門において、上流工程の開発・設計・構築業務に参画することが出来る点が非常に大きいと思います。

次に、上流工程という重要部分に関わるためには、お客様からの高い技術力の要望があり、「当社のエンジニアがその要望を超える結果を常に出してきた」、という実績の積み重ねがあると思います。

上流工程に携われるメリットは他にありますか。

福宮社長:常に最先端技術に触れる機会があるという優れた開発環境が魅力要因となり、優秀な人材の採用に大変有利に働いている、という面は強く感じますね。

月2回、社長からのコメントが社員のモチベーションを高める
人材採用や教育にも相当の力を注がれていると伺いました。

福宮社長:そうですね。人材関係に関しては経営計画の中でも最重要項目といっても良いと思います。

具体的な取り組み例としては、社員が月2回提出する業務報告書には、私を始め担当部長等、全幹部が目を通し指導コメントを書いています。毎月延べ200通を超える分量となると大変ですが、技術的な悩みの相談から上位資格を取った嬉しい報告まで、全社員のことを把握する上でもとても大切だと考えています。

社長・部長からのコメントをもらえると、皆さんのモチベーションも上がりますね。

福宮社長:やはり、若いみんなに頑張ってもらえるようにするのが1番ですから。また、月1回は仕事の進め方や心得をまとめた、仕事の進め方のノウハウ集を教育資料として全社員に配布しています。これも社員には通常の2倍の成長をして欲しいという想いからです。

その他、最先端技術を習得するという意味でも資格取得は積極的に奨励しています。資格手当の支給と受験費用の会社負担等充実しています。

今後の事業展開の方向性を教えていただけますか。

福宮社長:大きな取り組みとしては1つ。日立グループとの仕事をベースにしつつ、日立以外の案件も獲得していくことです。現在進行形のものでは、NTT・IBM関係へのアプローチを検討しており良い流れにあります。

ただ、何でもいいから仕事をとるのではなく、クリエイティブジャパンならではの技術力を活かし、単純な価格競争に陥らず上流工程の案件に絞るスタンスは不変ですね。