明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社SORA
代表取締役社長
玉井勝善

●玉井勝善(たまいかつよし)1975年千葉県出身。大学卒業後、システム会社に就職。そこで尊敬できる先輩と出会い、24歳の時にモジュレ株式会社の取締役に就任。その後、タイムライン株式会社副社長などを経て、01年にSORAの前身チアーズを創業、代表取締役に就任し、05年にSORAを設立、現在に至る。

第59回 後編

プロフェッショナルの仕事の楽しみ方とは?

社長自ら「No Fun, No Life」を体現
現在、企業のトップとして心がけていらっしゃることは?

玉井社長:「楽しむ」ことです。会社の行動指針の中にも「No Fun, No Life」というのがあります。私自身がそれを体現することで、社員みんなに対してメッセージを送りたいと考えています。

具体的には?

玉井社長:仕事は誰よりもやっていると思います。しかし、同時に色々な人と出かけたり飲みに行ったり、プライベートも充実させています。また趣味のテニスにも力を入れています。

なかなかハードな毎日ですね。

玉井社長:私が寂しがりやというのもあるのかもしれません。やることがないと不安になってしまうのです。また、予定が詰まっている状態で自分にプレッシャーがかかるからこそ、パフォーマンスが高まる、ということもあるのでしょう。高校の頃、友人から「生き急いでいる」といわれたことがあります。それぐらい、やることが詰まっているほうが自分には良いのです。

お客様の立場に立った「他人ありき」の姿勢
逆に社員の方に求めていらっしゃることはなんですか?

玉井社長:「他人ありき」ということです。私たちの仕事はお客様のビジネスを成功させることです。ですので、常にお客様、つまり他人の立場に立って物事を考えることが必要です。

「他人ありき」というのは日常の中でもそうです。例えば、話をするとき、相手が心地よく話ができるよう相づちを打つというのもそうですし、大事なメールを送ったら送りっぱなしではなく、「今メールを送りました」とひと言、声をかけるといったことです。

人と付き合っていく上では、自分を相手に「価値のある人間だ」と思わせることも大切なんですね。私も、今の創業メンバーを集めるときにそのことを心がけました。そのために色々と勉強もしましたし、自分自身をさらけ出しました。そうした中で、中には給料が半分以下になることを覚悟の上で、自分から一緒にやりたいと言い出してくれる人が出てきたのです。

最後に読者にメッセージをお願いします。

玉井社長:人生を楽しんでください。しかし、仕事での「楽しむ」は「Just Fun」ではありません。どちらかというと、最初は走りこみや玉拾いしかさせてもらえない部活的な楽しみ、といってもいいでしょう。苦労も絶えないと思います。辛くて投げ出したいと思うこともあるでしょう。しかし、それを乗り越えて成果を出すことを楽しむのです。それがプロフェッショナルの楽しみ方です。苦労や努力のないただの楽しみは、すごく浅く後に何も残らないものです。

また、他人のことを考えられる、気を使えるようになって欲しいですね。

その上で、「ITを使ってこんなことをしたい」という夢が語れる方は、ぜひうちの会社にいらっしゃってください。きっと満足できると思いますよ(笑)。

編集を終えて
まさにエネルギッシュという感じの玉井社長。お話しているだけで、こちらもエネルギーをいただいたような気がする。さらに事業の発展に力を入れていくという玉井社長とSORAの今後に期待したい。