明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社アルク教育社
代表取締役社長
三島照芳

●三島照芳(みしま・てるよし)株式会社アルク教育社代表取締役社長。昭和23年生まれ。広島県福山市出身。広島大学工学部卒業。昭和45年日本IBMに入社。平成11年同社退職。平成12年アルク教育社に常務取締役として入社。専務、副社長を経て平成19年8月代表取締役社長に就任。「企業は人なり」を掲げ、グローバル人材育成の業界NO.1カンパニーを目指す。趣味はゴルフ、ドライブ。

第58回

グローバル人材育成の
戦略的パートナー企業として

企業や学校への総合ソリューションの提供
貴社独自ビジネスモデルについて教えてください。

三島社長:当社はグローバルビジネスシーンで活躍する人材を育成するため、人材育成研修を体系的に捉え、全国2,300社以上の企業及び500校以上の学校へ、マネジメント研修、ビジネス研修、語学研修、異文化研修などグローバル人材育成のソリューションパートナーとして総合提案をしています。

企業、学校に対して、どのようなお手伝いをしているのですか。

三島社長:企業の場合、ビジネスのグローバル化が進むなかで、グローバル人材育成が遅れて十分なビジネス展開ができていないケースが多く見られます。その原因として、グローバル人材育成の研修体系や人事制度などが十分でなく、多くは語学研修を中心とした対応策になっています。

私たちはグローバル人材育成のために、コミュニケーション、マネージメントなどの基礎や応用・実践までの幅広い研修の企画・運用にとどまらず、人事制度やキャリアパスにまで踏み込んだお手伝いをさせていただいています。

また学校の場合は、社会に出て必要となるグローバルスキルを学業と同時に身につけることが求められています。

私たちはそのニーズに応える1つのツールとして、教育現場に携わる先生方の意見をもとに、自己学習や授業での利用、あるいはリメディアルツールとしての利用などを想定した、e-ラーニングシステム(ALC NetAcademy)を開発し、教材開発や授業支援まで幅広く語学教育改革のお手伝いをさせていただいています。

ALC(アルク)の意味は、自由の創造者集団です。
貴社が求める人材とはどの様な人なのでしょうか。

三島社長:創業以来40年、アルクグループが一貫して提唱している『生きた英語の教育・研修』が注目を集めていることから、「語学力は必須なのでしょうか?」という質問をよくいただきますが、最初から高いレベルを求めてはいません。

それよりもやる気と熱意、学んでいく前向きな姿勢やチャレンジ精神を持っている人を求めています。私たちと共にマーケットを創造していただく仲間を歓迎します。

どのように成長し、何を得られるのでしょうか。

三島社長:商談相手は企業や学校の部長、教授レベルになりますので、常に高い知識やスキルが求められます。真のコンサルティング営業になるまでにはある程度の時間が必要です。しかし、私たちは成長していただくためのバックアップは惜しみませんし、じっくりと育てていきたいと思っています。将来、自分自身の成長を実感できる喜びは大きいでしょう。

企業では、高いレベルでの交渉力、専門知識や人材育成の知識だけではなく、クライアントの経営に関わることによる経営知識や、外国人との交流による異文化対応能力も身につきます。学校では、e-ラーニングシステムの導入にあたって、長期間打合せを行う過程で信頼関係構築力を身につけたり、ある時は、学生対象に社会人に向けた心構えや学習法などのプレゼンテーションをするなど、教育に携わる者としての成長は無限です。

しかし、何よりも嬉しいのは担当した企業や学校の発展と研修受講生の成長を見ることができることです。