明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

アイオステクノロジー株式会社
代表取締役社長
増田竜也

●増田竜也(ますだ・たつや)1975年、兵庫県生まれ。学校卒業後、製造企業で6年間CADエンジニアとして従事。その後ソフトハウスにプログラマへと転職。その会社が合併し、オールインワンソリューションが誕生。その後も数々のプロジェクトにて活躍。2006年12月に事業部が分社独立し、アイオステクノロジーが誕生。現在、代表取締役として会社を牽引している。

第56回

エンジニアに求められるものは
高い技術力だけでしょうか?

人を「育てる」ということ
御社は「育てる」ことに重きをおいているということですが、中でも特徴的なのはどういった部分だとお考えですか?

増田社長:まず前提として言えるのことは、私たちのいるこの業界は、とても流動的だということです。特にエンジニアにとってはそれが顕著であり、学ぶ環境や姿勢によって大きな差が生じてくるのが現実問題としての課題点といえるでしょう。そのため、一口に「優秀な人材を育てる」と抽象的な表現をして満足するのではなく、実際にいるスタッフ達を、高い水準で育成できる環境の整備が急務と感じています。特に今、当社は人員の増加にともない、経験の足りないスタッフを教育できる人材が不足しています。成熟した経験者が必要な時期なんです。

そうした環境整備、システムの構築というのはすでに稼動しているのでしょうか?

増田社長:ええ。たとえば3ヶ月前までただのフリーターだった新人が、いまや現役のJavaプログラマとして活躍中。同じように、全くの未経験からスタートした者が、独自のJava入門用教育カリキュラムを用いてどんどん情報処理ビジネスの最前線で活躍しています。

教育を受ける側にとっても利便性が高そうですね。

増田社長:そうですね。あとはどれだけの速度で育てていけるのかといった部分ですが、成長したい気持ちこそがエネルギーですからね。その可能性を想像してみて下さい、といったところでしょうか。

「ヒューマンスキル」という考え方
アイオステクノロジーという会社にとって、人材育成とは何ですか?

増田社長:そもそも人を育てるということは、すなわち自身も育っていくこと。特にこの業界は、流動的であるがゆえに、常に成長を意識していないとついていけない業界です。つまり、人材の育成イコール会社の成長であり、もっとも力を入れなければならないポイントと言えますね。

すると、そうした状況においてどういった人材が適していると言えるのでしょうか?

増田社長:こんなことがしたい、あんなことがしたい、という願望は常に持っていたほうがいいですね。自由度は高いので、積極的にリーダーシップをとって、新しい目標を立てられるような、能動的な気持ちを持てるかどうか。経験やスキルはあとからついてくるものなので、まずはそこへいたるための「やる気」が大切だと思いますよ。

なるほど。するとどういった姿勢でいることが大切なんでしょうか?

増田社長:偉そうなことは言えませんが、私が組織を形作っていくうえで目指しているのは、「ヒューマンスキルの高いエンジニア集団」です。今後、開発の現場では高い技術力のみならず、人間的にも魅力ある人材こそが、エンジニアとして求められてくると考えられています。それゆえ、これから入社されるみなさんにも、ぜひ、「ヒューマンスキル」という言葉を覚えておいていただき、技術も人柄もより高みを目指していって欲しいと考えています。