明日の仕事にきく。読めば俄然やる気になる ビジネスキーパーソンwebインタビュー

株式会社オリエンタル代表取締役社長
尾崎友俐

●尾崎友俐(おざきゆり)1988年洗足学園短期大学音楽学部卒業、クルージング会社での勤務を経て95年に世界一周旅行の後、焼肉店を開店し起業。並行し、エジプトビールの輸入販売や、飲食店のプロデュースなどを行う。現在は、株式会社オリエンタルの代表取締役として、企業コンサルティングとともに「女性総合研究所」の運営など女性のライフスタイル支援を行っている。

第41回 後編

後悔はない。今が一番楽しい

普通の社員ではなくプロと仕事をしたい
社員の方にはどのような資質を求められていますか?

尾崎社長:コンサルティングという業務では、プロでありスペシャリストであることが求められます。そのため、うちの会社では今、普通の会社とは反対に、できるだけ社員を減らそうと思っています。

それはどうしてですか?

尾崎社長:大手のコンサルティング会社では、社員がコンサルタントとして働いていますが、私はそれでは弱いのではないか、と思っています。

特にうちのお客様は中小企業がメインです。そして、中小企業の社長さんは本当に頑張っています。だから、経営者としての苦労を知らない普通の社員では太刀打ちできない、心をつかめないと思います。

ですので、社員としてのコンサルタントを増やすのではなく、社員には「早く起業しろ」とはっぱをかけています。また、私が力を入れている『女性総合研究所』でも起業家を育成しており、そこで起業した人とパートナーシップを組み、仕事を進めています。

社員としてではなく、起業したプロと組むわけですね。

尾崎社長:そうです。どんどん起業してもらってパートナーを増やしているところです。やっぱり、黙っていても給料がもらえる「いち社員」という立場ではなく、経営者として苦労してこそ、コスト管理なども含めて社長の心をつかむコンサルティングができるのだと思います。そういうエキスパートと組んで仕事をしたいですし、エキスパートだからこそ厳しくやっています。成果が上がらなければ、次はありません。

もちろん、社員が全く必要ないというわけではなく、コアな部分に集中させています。コンサルティング以外のところでは、例えば結婚仲介の事業では、24時間のサポート体制をしいていますので、心理学を勉強している人などたくさんの社員がいます。

直感を磨くには?
最近心がけられていることはありますか?

尾崎社長:結局、決断を迫られるとき、どちらにしたらいいのだろうと迷ったときは直感に頼るしかないと思います。ですので、直感磨きの修行ですね。

具体的にはどのようなことをされているんですか?

尾崎社長:これはこうじゃないかな、と思ったことをメモしてみて、実際にそうなったかどうか確かめてみるんです。それを繰り返していると、最近では結構直感が当たっているな、と確信が持てるようになりました。

ただ、直感に頼ることで不安になったり、後悔することはありませんか?例えば、あの時違う選択をしておけばよかった、というような。

尾崎社長:結局、どの道を選んだとしても、そこで一生懸命頑張れば同じだと思います。頑張れば結果はついてくるものです。

なるほど。ではご自身も今までの選択には後悔はないわけですね。

尾崎社長:もちろんです。よく「昔の自分に戻りたい」と言っている人がいますが、私は過去に戻りたいと思ったことは一度もありません。なぜなら、今が一番最高ですし、この先も色々とあると確信しているからです。だから、将来が楽しみでしかたがないんです。

「あの時もっと努力しておけばよかった…」と思わないよう、頑張ることが大切なんですね。

尾崎社長:そうですね。私は「あの時もっと努力しておけばよかった…」なんて思ったことは一度もありません。いつも精一杯、「これ以上、どう頑張れと言うの」という状態です(笑)。

みなさんもそのくらい努力してみてください。そうすれば後から後悔する事もないでしょうし、きっと道が開けるはずです。