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答えは自分の中にしかない

ビジネスコーチ/人財育成コンサルタント 竹内義晴
自動車メーカー、コンピュータ会社を経て独立。システムエンジニア時代にプロジェクトマネジメントにコーチングや神経言語学を生かし、組織活性化に成功。システム構築には技術があるように、人材育成にも技術がある。現在はリーダー層を中心としたビジネスコーチング、人材教育、企業研修に従事。

テイクウェーブの竹内義晴です。「しごとのみらい」というメルマガを「リーダーシップ」「マネジメント」「モチベーションアップ」を中心に、どうすればスキルを磨き、仕事に充実感を持つことができるのか?社員にやる気を持たせることができるのか?などのテーマで、毎日発行しています。

このコラムでは、5回に渡って問題解決手法やリーダーシップ、モチベーションアップなどをテーマにお話していきます。

5回目の今回は「答えは自分の中にしかない」というお話をしたいと思います。

「答えなんてのは、…自分の中にしかないんだ。」

山崎務さんが出演していた某携帯電話会社のCM。ご覧になった方も多いと思います。久しぶりにドキッとするCMでした。

なんでも答えを欲しがる人を「教えてクレクレ星人」と言うそうですが、知人によれば、最近は「クレクレ星人」が増えているのだそうです。インターネットの検索エンジンにキーワードを入力すれば、一瞬で情報が分かる現代ですから、「クレクレ星人」が増えるのも仕方のないことなのかもしれません。

過去の事例を引っ張り出して答えが見つかるのなら「クレクレ星人」でもいいのですが、今はいつ何が起こるか分からない不確実性が多い時代です。「自分の頭で答えを出す」ことが、今ほど重要な時代はなかったと言えるのかもしれません。

自分の頭で答えを出すためには、自分へ適切な質問をしなければなりません。物理学者のアインシュタインは、「もし自分が死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう」と言ったといいます。

思考は、あなたが自分へどんな質問をするかで変わります。「高学歴で特別な人だけが成功するんじゃないだろうか?」と自分へ質問すれば、そのような思考を作り出すでしょうし、「わたしはどんな結果を残すために生まれてきたんだろう?」「わたしにとって、もっともワクワクすることはなんだろう?」と質問すれば、そのような思考を作り出します。

不確実性が多い今こそ、ピンチをチャンスに変える絶好の機会です。「○○すべき」という社会の常識をちょっと脇において、自分に問いかけてみましょう。そして、今できることから少しずつ行動しましょう。

ひょっとしたら「そんなに簡単にいかないよ」と思われているかもしれません。けれども、今までと同じことを繰り返していたら何も変わりません。何かを変えた分だけ何かは変わるのです。そして、何を変えたらいいのかは、まだ気がついていないだけで、すでにわたしたちは、その答えを持っているのです。

そうです。すべての答えはわたしたちの中にしかないのですから。

今回のポイント

不確実性が多い現代はピンチをチャンスに変える絶好の機会。
自分に問いかけ、自分の中から答えを見つけよう。

■全5回の執筆を終えて・・・
大きな流れが変わろうとしています。自分の道をしっかり歩む。そういう価値観が、今後主流になるのではないかな〜と感じています。今やるべきことは、すべてを受け入れ、すべてに同調し、すべてを成し遂げること。そのためには、他人のせいにしないで、今自分が何をすべきかを考えること、今までとは違う何かを始めることです。スキルやテクニックも大切ですが、これからは地道に努力をした人にはきっといい時代となると思います。まだ荒波は続きそうですが、楽しんで波乗りをしていきたいものですね。今までどうもありがとうございました。
(竹内 義晴)
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