取り入れる情報を制御せよ!
テイクウェーブの竹内義晴です。「しごとのみらい」というメルマガを「リーダーシップ」「マネジメント」「モチベーションアップ」を中心に、どうすればスキルを磨き、仕事に充実感を持つことができるのか?社員にやる気を持たせることができるのか?などのテーマで、毎日発行しています。
このコラムでは、5回に渡って問題解決手法やリーダーシップ、モチベーションアップなどをテーマにお話していきます。
3回目の今回は「ポジティブ思考のつくり方」についてお話したいと思います。
【 人によって違う解釈 】
わたしたちは毎日、テレビで見たことや他人から聞いたこと、なんとなく感じたことをきっかけにしてたくさんのことを考えます。ポジティブに考えることもあれば、時にはネガティブに考えることもありますよね?
たとえば、最近は不況と言われていますが、ニュースを見るたびに「わたしの仕事も無くなってしまったらどうしよう…」と考えてしまう方もいるかもしれませんし、人によっては「不況の今こそ、スキルアップして差別化を図ろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
同じ出来事を見聞きしても人によって解釈が違うなんて、人っておもしろいですね。
ところで、人によって解釈が違う理由を考えたことがありますか?わたしは、次のように考えています。
わたしたちは、オギャーと生まれた日から今日まで、たくさんの食べ物と飲み物で大きくなってきました。これと同じように、わたしたちが毎日繰り返す思考も、これまで見聞きしたたくさんの情報を元に作られているのではないかと。
たとえば、軍国主義だった昔の日本。多くの人にとって、お国のために戦うことが当たり前でした。けれども、同じ日本人にも関わらず、今そのように考える人は稀です。なぜこのようになるのかと考えてみると、当時の日本人には戦争に関する情報がたくさんあったんだろうなと容易に察することができます。
【 ポジティブに考えるための方法 】
つまり、いつも前向きに考えるようにするためには、自分に取り入れる情報をポジティブな情報へ意識的に変えていけばいいということになるのです。幸いなことに、今日のわたしたちは、自分の意思で情報を選択することができます。逆に、無防備に情報へ触れていれば、そのような結果になります。
それはまるで、満杯に入った浴槽から溢れる水のようなものです。わたしたちが見聞きする情報はこれから湯船に継ぎ足そうとする水(ネガティブな情報)もしくはお湯(ポジティブな情報)です。
水が満杯の湯船に水を足せば、溢れるのはやっぱり水です(つまり、思考はネガティブです)。逆に、水を入れるのをやめてお湯を入れれば、最初に溢れてくるのは水かもしれませんが、お湯を入れ続けることによって、湯船全体の温度が上がり、次第にお湯に変わります。
お湯になってしまえばこっちのものです。多少水を入れてしまっても、溢れてくるのはお湯です。つまり、思考はポジティブになるのです。
【 わたしの情報収集方法 】
わたしの情報収集方法をご紹介しますね。わたしは自分の湯船にお湯を入れることを意識しています。
わたしはあまりテレビを見ません。情報収集先は基本的に本やインターネットなどの文字媒体です。文字情報には煽りの音楽や映像はないので、さほど嫌な気分になりません。また、事実のみを情報収集して、批判的なコメンテーターのコメントはできるだけ触れないようにして、よい情報を仕入れるようにしています。
類は友を呼ぶと言いますが、いつも人の悪口を言う人や考え方が暗い人のそばにはできるだけ近寄りません。
逆に、気持ちがよくなる映像や音声は音楽ケータイに入れて持ち歩いて、いつでも触れられるようにしています。
また、自分に嫌なことがあったとき、それをプラスの意味づけに変えるようにしています。たとえば、「ネガティブに見えるこの出来事のポジティブな側面は何だろう?」とか「この失敗のおかげで、わたしが学んだことは何だろう?」と日々考えるようにしています。水をお湯に換えているわけですね。
こんな些細な習慣のおかげで、自分で言うのもなんですが、わたしはポジティブな思考をするほうだと思います。
あなたも、自らの意思であなたが望むほうへ情報を選択し、あなたの湯船へと情報を注いでみてください。これから冬真っ盛り。暖かい湯船に足をつけて体を温めたいものですね。