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知識と行動の差は大きい

ビジネスコーチ/人財育成コンサルタント 竹内義晴
自動車メーカー、コンピュータ会社を経て独立。システムエンジニア時代にプロジェクトマネジメントにコーチングや神経言語学を生かし、組織活性化に成功。システム構築には技術があるように、人材育成にも技術がある。現在はリーダー層を中心としたビジネスコーチング、人材教育、企業研修に従事。

テイクウェーブの竹内義晴です。「しごとのみらい」というメルマガを「リーダーシップ」「マネジメント」「モチベーションアップ」を中心に、どうすればスキルを磨き、仕事に充実感を持つことができるのか?社員にやる気を持たせることができるのか?などのテーマで、毎日発行しています。

このコラムでは、5回に渡って問題解決手法やリーダーシップ、モチベーションアップなどをテーマにお話していきます。

2回目の今回は、「行動の重要性」についてお話したいと思います。

近年のインターネットの普及により、ちょっとしたことなら、簡単に、しかも無料で情報を手に入れることができる便利な時代になりました。

情報がたくさんありますから、物事のノウハウやテクニックを「知っている人」は多くなっていると思います。一方で、それが「できる人」がどれだけいるのかと言えば…疑問です。

「知っている」には、わたしも気をつけるようにしているのですが、ちょっと油断をすると「そんなこと当たり前だよ」「そんなことを知ってるよ」と、つい思ってしまいます。

けれども、実際には行動していないので、何もできない/分かっていない、ものです。行動から得る情報は知識以上のものがありますから、「できるという思い込み」はせっかくの学ぶ機会を失ってしまうので本当に怖いです。

わたしの失敗談を1つご紹介しますね。

わたしはIT系出身で、IT系コンサルタントの資格を持っています。資格を取った段階で「知っている」状態になりました(意気揚々でした)。あるとき、お客様に呼ばれて売り上げが上がるようにするにはどうしたらいいのか?という助言を求められたことがありました。資格を取ったときに手に入れた知識を披露したのですが、実際に経験していないので表面的な理想論しか語れないんです。結局のところ、現場を知らない私の提案は、お客様の実務とはかけ離れたものだったので、「それは無理だよ」と一蹴されてしまいました。

知っていることを語れるだけでは、真の解決策にはならないんですよね。いくら知識を熱く語っても、実際に試さないとダメ。「知っていること」と「できること」の差は大きいなぁと思った貴重な体験です。

これからの情報過多時代に、今後どんな人が活躍していくのかなぁと考えてみますと「行動を起こした人」「真の体験を語れる人」なんじゃないかなぁと考えています。

わたしも知ったことを「行動に移す」「淡々とやり続ける」ことを意識しています。今実践しているのは「思ったことを即座に行動に起こす」こと。本当に些細なことですが、寝起きに布団を見て「たたまなきゃ」と思ったら即たたむ。「部屋を片付けなきゃ」と思ったら即片付けるなどなど。

「布団をたたんだほうがよい」「部屋を片付けたほうがよい」という知識は、わたしたち誰もが知っていることですからね。

こんな些細なことでも、「考えたこと」「知っていること」をすぐに実行に移す思考回路をつくるのです。ビジネスでは実際に行動を起こさないと結果には結びつきません。わたしは毎日メルマガを発行していますが、この些細な「即行動」のトレーニングが毎日書かせる原動力になっているのかもしれません。

巷(ちまた)に溢れた情報だけでわかった気になっていませんか?

あなたもぜひ、知ったことを実際に行動に移してみて、その学びを深めてみてください。

今回のポイント

「知っている」と「できる」の差は大きい。
目の前にある「今できること」から即座に行動しよう。

竹内氏のメールマガジン
毎日お送りするビジネスや生活のヒント。どうすればスキルを磨き、仕事に充実感を持つことができるのか?社員にやる気を持たせることができるのか?一緒に考えてみませんか?CNET Japan2007ブログアワードグランプリ受賞。
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