原因→解決に目を向けよう
テイクウェーブの竹内義晴です。『しごとのみらい』というメルマガを、「リーダーシップ」「マネジメント」「モチベーションアップ」を中心に、どうすればスキルを磨き、仕事に充実感を持つことができるのか?社員にやる気を持たせることができるのか?などのテーマで、毎日発行しています。
このコラムでは、5回に渡って問題解決手法やリーダーシップ、モチベーションアップなどをテーマにお話していきます。
1回目の今回は、問題解決の思考法についてお話したいと思います。
わたしたちは仕事や人間関係で失敗したとき、「なぜうまくいかなかったんだろう?」「どうして失敗してしまったんだろう?」と考えがちです。失敗の原因を追求し、問題点を改善すればうまくいく…と考える方が多いのではないでしょうか?
失敗の原因を考えると、失敗を思い出して気分は落ち込み、いい改善策もなかなか思い浮かばないものです。さらに、その原因が人為的なミスであればあるほど、人を責めることで、問題が解決したような気になってしまうことがあります。
そんなとき、とても効果的な思考法があります。それは「なぜ?」という原因を考えるのではなく、最初から「どうすれば?」という解決にフォーカスする思考法です。
「目の前にあることを、何とかできないか?」という発想ですね。
過去は過去。いくら思い悩んでも時間は帰ってきません。それならば、最初から未来を見据えて、「どうすれば問題が解決するんだろう?」と考えたほうが前向きでポジティブです。しかも、解決策を考えますから、人のせいにして結局なにも変わらないということも回避できます。
さらに、この思考法は自発的な部下の育成にも役立ちます。
もしあなたが、何人かの部下をお持ちなら、失敗した部下を目の前にしたとき、
「なぜできなかったんだ?」とつい責めてしまう気持ちもよくわかりますが、ぜひ未来の解決に目を向けて「どうすればこの問題を解決できる?」と問いかけ、部下に考えさせる習慣をつけさせましょう。
そうすることで、未来へと思考が向き、自分自身で考えながら前向きに問題を解決する習慣ができるでしょう。
失敗は成功へのフィードバック。ぜひ、解決に目を向けたいものですね。