あなたの市場価値を高める ビジネス発想術「自分の市場価値を高めたい!」と思ったことありませんか?まずは正しい考え方を身に付けることから始めましょう。本物のビジネス発想術を知り尽くした“仕事のプロ”が毎週登場し、みなさんにとっておきの秘訣を伝授します!

そして、命と関り続けよう

プロフェッショナル・コーチ 吉野 実岐子(よしの みき)
1976年 埼玉県川越市生まれ。プロフェッショナル・コーチ。 広告、食品会社での勤務を経て、2005年9月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科(修士)卒。起業家育成プロジェクトへの参加や、NPOやNGOとの活動を経て、2006年にコーチとして独立。コーアクティブ・コーチングというモデルに沿ったコーチングを通じ、いのちを大切に生き切ろうと、「進化」を志す全ての人間を、支援する。

みなさん、こんにちは!プロフェッショナル・コーチの吉野実岐子です。この連載も、折り返し地点を迎えました。最後までお楽しみ頂けたら、幸いです。

さて、前回、前々回と、先ずあなたが幸せであること、次にそんなあなたを尊重し続けることが、市場価値を高めることにつながると、書きました。あなた個人にフォーカスし、在り方(Being)について、述べてきました。

市場価値というと、何ができるか、という行動(Doing)に光を当てがちになりますが、この連載では敢えて、在り方(Being)に光を当ててきました。その理由に少し触れます。

在り方(Being)は、いわば、身体のインナーマッスル、行動(Doing)は身体のアウターマッスル、と比喩で考えてみましょう。

インナーマッスルは、その動きを、目で確認することが難しい深層筋です。日常のふつうの動作でも使われ、滑らかな動きや美しい姿勢をつくります。一方、アウターマッスルは、負荷をかけて鍛え、ここぞという時に、強い力を発揮します。

インナーマッスルを鍛えても、筋肉隆々には見えませんが、年齢を重ねた身体のラインを美しく保ち、腰痛や肩こりを改善します。つまり、在り方(Being)は、その瞬間のその人に、必要で適切な行動(Doing)を生むベースです。

在り方(Being)と行動(Doing)は、常に連動します。アウターマッスルしかない人はいません。在り方(Being)を考える方が得意であれば、To Do Listでなく、To Be List を作るなど、行動(Doing)でなく、在り方(Being)を取っ掛かりとして、ご自分を高めて下さい。

一般には、行動(Doing)の高め方を指南する情報が、溢れているため、ここでは、この後も、在り方(Being)の高め方に、焦点を当てていきます。

身体のインナーマッスルを鍛えるには、ヨガやピラティスのような、ゆるやかで負荷をかけない動きを続けると良いそうですが、在り方(Being)は、どのように鍛えると良いでしょうか?

どういう在り方(Being)を目指すかは、人それぞれですが、汎用性のある在り方(Being)を高める方法に、「命と関わり続ける」があります。

あまりに、当たり前のことで、拍子抜けされましたか?

「命と関わり続ける」とは、つきあいで飲む、ただ部下と話す、家族で旅行に行く、そうしたことは、意味しません。誰もが、部長、父親、夫、など担っている役割を持ちますが、そうした役割の枠から、相手を見るのではなく、役割からはみ出る、大きくいのちが脈打つ相手を観て、関わることを意味します。

その時、あなたも、役割の枠にはまり切れない、大きくいのちが脈打つ存在として、いて下さい。

恐る恐る撫でると、犬は吠えるように、人間も、命 vs 命として相手が接しているかどうかを、とても敏感に感じ取ります。

役割や何らかの行動(Doing)ができるかではなく、命として、命に関わる時あなたの在り方(Being)は磨かれ、行動(Doing)もビジョンも後からついてきます。相手が、あなたの在り方(Being)に、ポテンシャルを見出すようになるのです。

今回のポイント

在り方(Being)を鍛えるには、役割にはまり切ら
ない大きな相手の命に、自分の命で関わり続けよう

吉野氏のメールマガジン
【まぐまぐ大賞2007 ノミネート/編集部にもご紹介頂きました】表現者とリーダーを支援する、プロコーチが「うつくしい大人」をキーワードに、[連載]うつくしさのエッセンス、クライアント・インタビュー等、ジューシーでリッチな内容を執筆。
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