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「残業代」の代償

日本総合コンサルティング/北野会計事務所 税理士 吉田俊也
富山県出身の35歳。京都大学法学部、同法学研究科を経て総理府(現内閣府)入府。その後(株)東京リーガルマインド執行役員、(株)名学館観音寺町校講師を勤めた後、2002年より現職。税務会計にとどまらず経営全般に関する計画策定やその実践に関するコンサルティングを積極的に展開。多岐の分野にわたるセミナー講師も歴任。著書『「自分時間」のための段取力』(文芸社)、同名のメルマガも好評発刊中。

皆さんこんにちは!『「自分時間」のための段取力』著者の吉田です。第3回の今回は、「残業」について考えてみましょう。

突然ですが、あなたは今日、残業しますか?その残業は、どうしても必要なものですか…?

「残業は必要悪」「残業したいわけじゃないけど、したら残業代ももらえるから別にいい」と考えている方もいらっしゃるでしょうね。

ところが、残業は「あってはいけない」ものなのです。なぜでしょうか?

残業がなかなかやめられない人に共通している感情、それは「会社の居心地がいい」という気持ちではないでしょうか?もしそうだとすれば、このことがあなたの「緊張感を奪っている」可能性があります。緊張感のない仕事は時間がかかるばかりか、生み出す付加価値は下がりますし、結果的にあなたの評価や会社の業績は悪くなっていくかもしれません。

さらに踏み込んで、「会社が残業代を払いたいと思っているかどうか」も考えてみましょう。おそらく、答えは「払いたくない」でしょうね。でなければ「残業代不払い問題」など起こるはずがありません。つまり、会社側の思いを極端に言えば、「払いたくないお金を払わされている」ということになります。

逆に、残業がなくなり、残業代の支払がなくなれば、その分だけ会社の業績は上がり、その利益の少なくとも一部は従業員に還元されるはずです。これなら会社は喜んで払ってくれることでしょう。

これが「会社側」から考えた「残業不要論」です。

ところが、そんなことよりもずっと大切な理由があります。それは「あなた自身」の人生に深く関わること。ぜひ想像力をフル回転して読んでみてください。

どんなに残業が多い方でも、これまで仕事を早く終えた日が1日くらいはあると思います。

その日、あなたは何をしましたか?
それは楽しかったですか?
そんな日が貴重だとは思いませんか?

あなたがもし、1日平均2時間の残業をしているのであれば、1週間で半日程度、1ヶ月では2日程度、1年では約1ヶ月の残業をしていることになります。

この時間が残業以外のことに充てられたら…

憧れの乗馬ができるようになるかもしれない。
欲しかったあの資格が取れるかもしれない。
会いたかったあの人に何度も会えるかもしれない。

残業を人生の中の一部であると捉えた場合に、その時間が仕事に充てられることはあなたの人生を本当に充実させてくれるのでしょうか?

ひょっとしたら、残業代には代えられない大切なものを失ってしまっているのではないでしょうか…?

それでもあなたは今日、残業をするのですか?
これからも、残業をし続けるのですか?

今回のポイント

仕事には「必要最低限の時間」を使いましょう。
残業代よりも、あなたの人生が豊かであることが
よほど大切なんですから。

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