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「ありがとう」を行動に起こせた人が大成功に近づく

教育と採用のエキスパート 新間 竹彦
アミューズメント採用で脚光を浴びた、株式会社シグマクレスト・人財開発事業部チーフプロデューサー。厚労省・YESプログラム認定のBST(ビジネスマ ン・スタート・アップ・トレーニング)の主任講師を務める。

こんにちは。「3分で実践!キャリアアップ究極のビジネスマナー」のシンマです。人のさりげない一言から学ぶことって多いですよね。ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨けないように、人も人との関わりの中で磨かれていきます。私の出会った5人の方の、さりげない一言とそこからの学びを紹介してゆきましょう。今回が最終回、5人目のメッセージです。

■今回の一言
「今日は大掃除でしょう。だから、手伝おうと思って」
教え子 M君
私は、中学校の心障学級の理科を担当したことがあります。心障学級は、テキパキと考えたり行動するのは苦手な子が多いのですが、好きなことに関しては、全身で喜びを表現をしてくれます。そんな姿に何度私の心が癒されたか分かりません。

M君は、2年生の時に普通学級から心障学級に替わりました。普通学級ではクラスに馴染めなかったのですが、移ってからは何事にも積極的に取り組み、表 情も生き生きしてきました。

そんなM君は卒業した数日後、学校にジャージ姿でいるではありませんか。

「M君、今日はどうしたの?」と聞くと…

「今日は大掃除でしょう、どうせ家にいても暇だし、先生たちにお世話になったから。手伝おうと思って来たの」と言います。

「すごいじゃんM君。嬉しいよ。ありがとうね」こんな言葉をかけながら、ジ〜ンと来てしまいました。

本当に、心豊かな子です。多くの卒業生が、羽を伸ばして遊んでいる頃。在校生と一緒になって学校の大掃除をしているM君。彼の所に幸せの天使が舞い降りないわけがないと感じた瞬間でした。

さて、21世紀は「心の時代」と言われているにも関わらず、賞味期限の改ざんや原材料の偽装のような、心を踏みにじる行為により窮地へと追い込まれる会社があります。目の前の利益を優先するがあまり、心をないがしろにした結果です。
逆に、皆に感動を与えるような仕事をしてる会社は大きく成長しています。

では、心を豊かにする第一歩とは何でしょうか。

日本一の個人投資家としても有名な、竹田製菓会長の竹田和平さんが「貯徳」と「ありがとう百万遍」を推奨していらっしゃいます。

10年以上全国高額納税者番付のベストテンに入った、銀座まるかんの斎藤一人さんも「ツイてる」「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「ありがとう」「感謝します」「許します」などを『天国言葉』として紹介しています。

共通しているのが「ありがとう」です。簡単なようで照れくさくて言えないこともある「ありがとう」です。さらに、クレームや苦境などに対しても「ありがとう」と言えるでしょうか。

M君のように「ありがとう」の気持ちを即行動に移し徳を積んだ人が、ビジネスの世界でも成功する時代に入ってきているのです。

今回のポイント

「ありがとう」を行動に起こせた人が大成功に近づく

■全5回の執筆を終えて・・・
第1回目の森田健作さんの例のように、既に著名な方が人並み以上の経験や努力をしていることは言うまでもありません。だからこそ大きな学びがあることは当然ですが、実は、身近な人からの学びこそが、ビジネスでは役に立つことを伝えたかったのです。

ビジネスはアイデア次第で大きく化けますが、既に成功した事例の後を追いかけていても、その本質を理解する頃には時代遅れになってしまいます。成功事例を分析することは必要ですが、自分自身のアンテナを磨き得た情報を加えて再構築する力が大切なのです。

有名な人や有名な会社が実行していることは誰もが真似しやすい。となれば、あなたの身近にいる無名な人からの学びこそが、ビジネスでは大きく化ける可能性のある事業のヒントになるのです。

皆様も、まわりにある「さりげない一言」を学びに変え、あなたにしか思いつかないアイデアを作り上げてください。
(新間 竹彦)
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