ビジネスマナーの原点とは?
こんにちは。「3分で実践!キャリアアップ究極のビジネスマナー」のシンマです。
人のさりげない一言から学ぶことって多いですよね。ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨けないように、
人も人との関わりの中で磨かれていきます。
私の出会った5人の方の、さりげない一言とそこからの学びを紹介してゆきましょう。
■今回の一言
「大切な人にネクタイを贈りたいんだけど選んでもらえるかな」
森田健作さん(当時参議院議員)
森田健作さんが参議院議員時代に視察のため訪れたパラオのお土産屋で私におっしゃった言葉です。
当時、私は父(新間正次・当時参議院議員)の公設秘書をしていた関係で、この視察に同行をしました。
2人の議員と現地に詳しいUさん。となれば秘書の私の役割はずばり「雑用」です。
「ちょうど、君のようなタイプの人だから選んでよ。宜しく!」とのこと。
特にセンスに自信があるほうではないのですが、森田先生直々にお願いされて断れるはずもなく、
「私のようなタイプ」という言葉を信じて、本当に自分の好みでネクタイを選びました。
「素敵な柄じゃない、ありがとう」といって森田先生は私の選んだネクタイを持ってレジへ。
会計を済ませると、再び私の所に近づいていらっしゃいました。
「今回はご苦労様。これ君に!」と、さっき私が選んだネクタイをプレゼントして下さるのです。
…大切な人って、私のこと!?
どんなに私が嬉しかったかは簡単に想像がつくと思います。
でもなぜ、私にここまでの気を使ってくれたのでしょうか?参議院議員である父への気遣いなのか?
それとも私が有望で見込みのある人間だったからでしょうか?
そうではないですね。私は、このエピソードの裏側に、
森田先生の「仕事」に対する心構えを感じました。
「立場や身分を超えて、一緒に仕事をする仲間には、
上下の区別なく感謝の気持ちを忘れてはいけない」、そういうことだと思うのですね。
人との関わりあいの中で働くビジネスマンであるあなたにも、是非、
持って欲しい考えです。なぜなら、これこそがビジネスマナーの「ベース」であるからです。
ビジネスマナーとはお互いに気持ち良く、そして、相手の能力や自分の能力を最大限発揮しあうための潤滑油です。
こう書くと、打算的な印象に持たれてしまうかも知れませんが、
ビジネスいう厳しい世界で「気持ちよく」能力を発揮し実績を残していくために必要な知恵なのです。
実際、感情がアウトプットに及ぼす影響は非常に大きいものです。
また、見せ掛けではなく、本当に、感謝の気持ちを持つとことが必要です。
これは常に意識的に感謝の気持ちを持つことで、だんだんと自然にそう思えるようになります。
まずは、多少、打算的だなと思っていても上司、先輩、同僚、お客様、パートナー…、
など身近な人へ、感謝の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?きっとこれまでとは違う、
「何か」を実感することができると思います。
残業が続いている後輩に1本の栄養ドリンクを差し入れたり、
「助かったよ、ありがとう」というメッセージを書いた付箋紙をデスクに残すのだけでも十分気持ちは伝わります。
「貴方のことを大切に思っています」という気持ちを伝えることができるのは、
大切なビジネススキルなのです。