「徹底的に」考える
こんにちは、メルマガ「最強仕事術マガジン」の発行者、鈴木優也です。
あなたの市場価値向上を目指し、「ビジネスに役立つ思考法=目的志向の思考法」
をご紹介するこのコーナーも第6週目、ついに最終回となりました。
さて、今週は「徹底的に考える」というお話です。マインドセットに近いものではありますが、
最終回を飾るにふさわしい超・重要なテクニックになりますので、じっくりと読んでくださいね。
これまで5回に渡ってご説明してきた「目的志向の思考法」、まとめて言うと、
「目的を目指して、ツボや本質に目を向けつつ、前提に捉われずにゼロベースで、論理的かつ想像力を駆使して考える」
ということになります。若干繰り返し的な表現で恐縮なのですが、
この思考法の全ては「最初に設定した目的を達成するために」あるわけですよね。
ところが、あなたが目的志向で考えた解決策や実行計画が、
仮に目的を達成できるだけの“質”を担保できていなかったらどうでしょう?
当然、解決策は失敗し、実行計画は頓挫し…目的は、達成できないわけです。
あなたが考えたことは全て無駄だった、ということになってしまいます。
考えの段階(=構想、計画段階)で「必要な“質”を保つ」ことは、
それだけもの凄く重要なことなのです。
では、どうやったら考えの段階で“質”を担保できるのか?
まず、「“質”に関する絶対的評価基準」を、自分の中に作ることが必要です。
特に若い内は、「周りの基準で仕事」してしまいがちです。上司が言ったから、
お客様が言ったから…でも、これでは上司やお客様が間違っていたら、目的は未達のままです。
それで良いはずがないですよね。ですから、自らの中に「目的達成に繋がる良い仕事とはこういうものだ」
という“質”に対する絶対的な評価基準が必要なんです。
これは、正直一朝一夕にできるものではありません。私がもっている基準だって、
完璧なものだというつもりは、さらさらありません。
でも、これを自らの内に作り、それを日々の仕事や他者との関わりの中で検証し、
見直しを繰り返していくことで、どんどん「良い基準」となっていく…それを活用することで、
常に良い仕事が出来るようになっていくのです。
次に、「こんなもんかな」という言葉を使わないでください。
これは、どちらかというと心構え的な話なんですが…人間は、弱い生き物です。
一生懸命考えても答えが出ないとき、もしくは考えついた答えを吟味したとき
「まぁ大体合ってるかな」と感じてしまった時…
「こんなもんかな」「まぁこれでいいか」と思ってしまうものなんです。
つまり、実際には目的に到達できる“質”に辿り着くまで「徹底的に考えられて」いないのに、
その前に手を打ってしまうわけです。
そんな時、ぐっと「こんなもんかな」という言葉をこらえてみてください。
そして、1つ目の「絶対的評価基準」に自分が導き出した答えを照らしてみてください。
「私が考えた答えは、果たして目的を達成するだけの“質”を保っているだろうか?」
この質問に、自信を持って「Yes!!」と答えられるまで…「徹底的に考える」必要があるのです。
その時初めて、あなたの考えは「構想、計画段階として十分」というところまで到達しているわけです。
もちろん、上司や同僚、お客様に検証して頂き、「徹底的に」ブラッシュアップしていけば、
より高い“質”を手に入れることも可能です。
さて、それではこの連載、最後の質問です。
前回考えた「あなたの人生や、ビジネスの目的」に向けたロジックツリーを見たとき、
自信を持って「目的達成できる!」と断言できますか?
常にそう思えるところまで「徹底的に」考えてみて下さいね。
「目的」を達成できる“質”に辿り着くまで、
「徹底的に」考えてみよう。
「目的志向の思考法」に関する全6回の長い連載にお付き合いいただき、 本当にありがとうございました。
ビジネスマンとして会社の中で、もしくは市場の中で「精神的」に「能力的」に独り立ちしていくためには、 「自分はなぜ仕事をしているのか?」というところに踏み込む必要がある、と私は思っています。
ぜひ、この連載を通じて得たテクニックを使って、「なぜ、仕事をするのか?」 そして「どうすれば仕事を通じて幸せになれるのか?」ということを、真剣に考えてみて下さい。 その答えを胸に、日々「目的志向」で考え、行動することで、 あなたは飛躍的に良い仕事ができるようになっていくはずです。
それではいつか、皆さんとご一緒にお仕事させていただく日を楽しみにしております。ありがとうございました。