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「保有能力」と「発揮する能力」は別物!

彩愛コンサルピア代表 下山明央
経営コンサルタントとして活躍。従業員のモチベーション向上支援やリーダーシップ力強化の向上など、 「コンピテンシー」導入による人材育成コンサルティングを行う。著書に『中堅・中小企業のためのコンピテンー入門』がある。

前回は、コンピテンシーとは何かを中心に解説しました。 今回は「保有能力と発揮する能力」について解説します。

【保有能力と発揮する能力】
「保有能力」とは、いつでも発揮することができるが、保有しているだけの状態の能力をいい、 また発揮する能力とは、すでに仕事を通じて発揮され、顕在化している状態の能力をいいます。

【成果の公式とは?】
成果が生み出されるプロセスは次の公式で示されます。

 保有能力×行動力×合致係数=成果

この式から最初に理解するべきことは、保有能力は高いだけでは成果を出すことができず、 保有能力がほどほどでも行動力が大きければそれなりの成果が得られるということです。

また、合致係数とは、「ものの考え方」や「行動の方向」が企業の経営戦略、 経営方針や指導方針とどの程度合致しているかを示す係数で、 合致した行動でなければ、成果はマイナスもあり得るということです。

「保有能力」を「発揮する能力」にするには、 会社の経営方針に合致させて行動力を発揮することが重要です。 そうすることで、大きな成果を得ることができるようになるからです。

また、保有能力は、専門知識やスキルなどを中心とした知能指数 (IQ)と心の知能指数(EQ)からなることをしっかり理解して欲しいと思います。 そしてこの2つのうち心の知能指数(EQ)の向上を図ることが大切なのです。

心の知能指数(EQ)については、次回に詳しく解説いたします。

今回のポイント

保有能力が高くとも成果に貢献できるわけではない
成果に貢献するにはEQを磨いて行動特性として生かす

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人は誰でも能力を保有しています。せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、 成果に結び付けられない人が多いのです。成果に結びつけるためにはコンピテンシーを磨くことが有効です。 その極意を解説します。
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