組織から与えられた力は通用しない!!
こんにちは、メルマガ「上司の心得、部下の心得」を発行しております瀬川と申します。
今週より4週にわたってビジネスの世界での心得をお伝えしてまいります。
さて、まず第1週目は、本当の自分自身の価値を認識していただきます。
組織から与えられた力とは、即ち社内で言えば「役職」のことであり、
社外に出れば、それにプラスして会社の競争力ということになります
(あの××にお勤めですか、凄いですね〜ってやつですね)。
特に日本ではこの組織の力に対する見方が強く、
個人の能力を測る前に会社名や役職で個人の能力までも判断してしまいがちです。
人はある力を持つと、その力も自分の力と錯覚してしまいます。
特に弱い人はその傾向が強く、その力を使いたがります。
取引先や部下に対して暴言を吐く人、店員に対して無理難題を言う人など、
どちらも心理的には似ています。
しかし、近年ベンチャー企業の躍進等により、姿形に惑わされることなく、
真の能力(本当の価値)を見極めるようにする傾向が強くなってきました。
社内においても昔のような終身雇用は消え去り、転職することに躊躇のない世代にとっては、
能力のない上司に対して会社が与えた力(役職)に我慢などしません。
退職理由の原因のトップが「上司との人間関係のトラブル」と言われるのも、
その辺りの認識の違いが少なくありません。
そんな状況の中、いつまでも会社に依存して虎の衣を借りているようでは、
借りていることも忘れ、本当の自分を見失ってしまいます。
そうは言っても、利用できるものは、利用しない手はありません。
最大限利用すべきです。しかし、あくまで利用しているということを忘れずに、
日々自分自身を鍛錬していかなければ、会社に人生を委ねるだけになってしまいます。
現場において気付かないムダが改善できないように、まずは今の、そしてこれからの真の自分を、
はっきりと認識することが大切なのです。
「何かを実行できるようになるためには、まず、その何かになっていなければならない」
とはゲーテの言葉ですが、自分自身を認識して、自分の持つパワーをしっかりとした方向に使うことで、
自分の意思を自由に発揮できる環境を手に入れることが出来るのです。

自分自身の真の力を見つめ直して、
生身の自分自身を作り上げよう。
