「できるだけ主義」では成果は出せない。
「できるだけ本を読みます」「できるだけ貯金します」「できるだけがんばってみます」
このように意思表示をしてがんばろうとする人はたくさんいます。
確かに、がんばろうとしていることはわかります。しかし、この姿勢は「できるだけ主義」といって、
現実には、本人が思っているほど成果は上がっていません。「今度こそ!」「来月こそ!」と言ってがんばろうとするけれども、
いつも結果が伴わない、という人のパターンです。
実際、成果を上げている人やきちんと結果を残している人は、「週に2冊は本を読みます」
「毎月5万円は貯金します」「ここのところは外さないようにこういう手を打ちます」という表現をします。
これを「目標主義」といいます。
どちらも、がんばる姿勢があることは確かなのですが、その「行動力」に大きな差が生じるのです。
実は、「できるだけ主義」の人は、「がんばります!」という気持ちしか言っていないのです。
そのときは、かなりのことができそうに思っているのですが、結果は、
「やる気はあったんだけれども、何も行動しなかった」ということが多いのです。
気持ちだけでは「必死になれない」のが欠点なのです。
それに比べて、「目標主義」の人は、「どのようにがんばるのか」を明確にしています。
これが「行動力」につながるのです。そして「どれだけがんばるのか」「どこまでがんばるのか」
を自分に言い聞かせることで、達成までの「粘り」を生んでいるのです。
「がんばる」という言葉は、本来、やることが決まってから使う言葉です。
がんばる方向も、がんばる内容も、がんばる量もわからないのに、
「とにかくがんばろう!」だけでは、変化は起こせないのです。
「できるだけ自分の市場価値を高めたい」というだけでは、必死にがんばることはできません。
もう一歩踏み込んで、「具体的に何をして自分の市場価値を高めるのか」を明確にしてみてください。